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イチゴ Strawberry バラ科 フラゴリア (イチゴ) 属 |
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イタリア語ではイチゴを「フラゴラ」、フランス語では「フレーズ」と言います。
実と思われてる部分は花托。粒々一つ一つが実 (種もあるので実は少ない)。
現在のイチゴは、江戸時代にオランダから伝わった大型のオランダイチゴが源流。
それまでは、ちっちゃい野イチゴしかなかったそうで、伝わった当時は毒イチゴと
思われ、食べる人がいなかったとか。
【オランダ苺】
バラ科多年生果菜。いわゆるイチゴ。
南米チリ産の一種が改良され、ヨーロッパで栽培されて世界に広まった。
天保 (1830~1844) 年間にオランダから渡来。
ランナーと呼ぶ匍匐ほふく枝を出し繁殖。白色の五弁花をつけ、果実は鮮紅色。
生食され、またジャム・ジュースの原料。
1899年 (明治32) 福羽逸人によって育成された福羽やダナーなど多くの栽培品種がある。
福岡で誕生した最も有名な高級ブランドのイチゴ。日本のイチゴの2大ブランドの一つ、
「とよのか」を誕生させた福岡県が更に「とよのか」を品種改良したイチゴが「あまおう」。
「あ赤い、ま丸い、お大きい、う旨い」の頭文字で名付けられたとしても有名です。
あまおうは、中国やアメリカなどでも、人気で日本での価格の数倍の価格でも売れている
らしいです。中まで赤いのが、あまおうの特徴。
発芽したイチゴ
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長崎県産 さちのか
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栃木県産 とちおとめ
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佐賀県産 ほのか
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近年まで、「とよのか」と人気を二分していたのは、栃木県の「女峰」。
色と形がよいのでケーキ屋さんでよく使われていた品種ですが、数年前から全国各地で
イチゴのブランドがたくさん作られています。
現在、日本だけで 2009年の登録品種は166種以上あるそうです。
主流品種は、女峰(にょほう)・とよのか・アイベリー・とちおとめ・章姫(あきひめ)、
さがほのか など。時期や地域、また年によって変わります。
高級品種は、あまおう・ひのしずく・ももいちご・もういっこ など。
熊本県産 紅ほっぺ
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福岡県産 とよのか
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熊本県産 ひのしずく
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奈良県産 あきひめ
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イチゴは8粒で一日に必要なビタミンCを摂取できるとされています。葉酸やミネラル類も豊富。
例えばイチゴの赤色には、ブルーベリーでお馴染みのアントシアニンも含まれています。
最近の研究では、サプリメントで摂るビタミンCは、野菜やフルーツから摂る場合に比べ
吸収率や体内滞在率などが良くないそうです。つまり、ちゃんと食物を食べよう。という事。
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福岡県産 あまおう
香川県小豆島産 女峰
長崎県産 ゆめのか
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≪ 日本のイチゴ博士 福羽逸人 ≫ Wiki 新宿御苑
【福羽逸人】ふくば-はやと コトバンク デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説 より
1856-1921島根県石見いわみ出身、明治-大正時代の園芸学者。
安政3年11月16日生まれ。福羽美静(びせい)の養子。津田仙の学農社農学校にまなび,勧農局試験場にはいる。
明治19-22年フランス,ドイツに留学。のち新宿御苑(ぎょえん)係長,内苑局長,宮中顧問官などを歴任。
福羽イチゴの創出,ブドウなどの温室栽培をおこない日本の近代園芸の基礎をきずいた。大正10年5月19日死去。66歳。
旧姓は佐々布。著作に「果樹栽培全書」。
Wiki 福羽逸人
『福羽逸人は日本におけるイチゴ栽培への貢献で知られている。西洋イチゴの日本での栽培は輸入した苗が輸送中に
かれるなどなかなか成功しなかった。
福羽はフランスのヴィルモラン商会から取り寄せたジェネラル・シャンジー種の種子を新宿御苑で実生させ、
苗の中に大きな果実がつくものを選び、1899年に「福羽」という新品種として発表した。
新宿御苑は皇室のための栽培園のため、一般に栽培の許可がされたのは1919年からとなったが、「福羽」から改良
されたイチゴの品種には、1980年代後半から1990年はじめに、作付け面積の50%近くを占めた品種「女峰」などがある』
朝日新聞 14.05.11 朝刊 / 日本テレビ 月曜から夜ふかし 『マツコにとれたてを食べさせてあげたい件PART12』 13.06.24 放送 NHK Eテレ Rの法則 『全国女子高生図鑑 福岡編』 16.05.26 放送
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1985年、福岡「とよのか」と栃木「とちおとめ」の2強時代に
なりましたが、やがて「とよのか」がシェアNo.1に。
1996年、栃木が「とちおとめ」で対抗し、シェアNo.1に。
2005年、福岡は「あまおう」で、高級ブランド路線で勝負。
2011年、栃木も「スカイベリー」で高級ブランドへ。
愛媛の築山隆明さんが無農薬で栽培している「レッド
パール」は2011に開催された第一回東京苺博覧会から
3年連続で1位を獲得。
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東京苺博覧会は、㈱グレイスフルライフという会社が主催しているようです。
苺愛好家が日本全国から厳選した約10の品種を食べ比べできるストロベリーテイスティングという方法で
1番のイチゴを決めるそうです。
岐阜の奥田美喜夫さんが13年の歳月をかけて開発した「美人姫」も2011~13年と3年連続で苺博覧会で築山さんの
「レッドパール」と優勝を競った品種。
年に数個、100gを超え野球ボール大まで育ったものは1粒5万円~。↓下にも奥田さんの「美人姫」の記事あり。
テレビ東京 ワールド・ビジネス・サテライト 『特集 春夏秋冬 イチゴビジネス』 13.02.06 放送
イチゴ王国の栃木。2011年に「とちおとめ」の品種登録が期限切れになり、栃木県以外でも「とちおとめ」の栽培が
可能になっています。
そこで新品種「スカイベリー」を誕生させました。夏秋(かしゅう)イチゴとしては「なつおとめ」も開発中。
毎年、10種類ほどの新品種が市場に出回りますが、ほとんど残らないほどの激戦イチゴ市場だそうです。
夏から秋に出回っている生イチゴの多くは外国産や北海道産でした。長野県茅野市では、夏でも涼しい地の利を生かし、
2013年から花卉農家(花の農家)19名が立ち上げた組合で信州大学が開発した夏秋イチゴの品種を栽培。
栽培前から洋菓子素材の卸し会社と契約が成立しているそうです。
宮城県山元町では東日本大震災で130軒あったイチゴ農家の123軒が津波で流されました。
山元いちご農園では被災3ヶ月後にイチゴ栽培を再開。
イチゴを使った化粧品の開発と復興支援を行っていた段洋子さんが、阪神・淡路大震災で被災した化粧品会社を繋げました。
兵庫県西宮市にあるピカソ美化学研究所はOEMの化粧品を製造していますが、イチゴポリフェノールを使った化粧品も
研究していた為、すぐに 練り生石鹸 1880円、クレンジング2880円を共同開発で製品化できました。
販売は山元農園が設立したHITOHATA。
毎日新聞 2009.02.18 http://mainichi.jp/life/food/graph/20090219/ より、抜粋。
白いイチゴが人気 その名も「初恋の香り」
山梨県北杜市小淵沢町の三好アグリテック
外見はほんのりとピンクがかった白色で、中の果肉は真っ白。
一見して熟していないようだが、実際は酸味が少なく、しっかりとした甘みが口に
広がるという。
東京・赤坂の果物店「サン・フルーツ東京ミッドタウン店」の陳列棚に白いイチゴが
並ぶ。同店では、日によってまちまちだがほぼ毎日、1パック(12~18個)前後が
入荷する。ばら売りの場合は1個あたり約25グラム~約40グラムで840~1050
円(消費税込み)。
赤と白、各6個ずつの組み合わせになると8400円(同)だ。
イチゴの小売価格は、東京都区部の08年12月(中旬速報値)で100グラム(5個
前後)あたり154円。
生産量が少ないため、従来品と比べかなり割高だが、それでも売れ行きが鈍る
様子はまったくないという。
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朝日新聞 09.02.11 http://www.asahi.com/food/news/NGY200902110004.html
1粒5万円、特大イチゴ「美人姫」 岐阜の農家開発 岐阜県羽島市
岐阜県羽島市のイチゴ農家、奥田美貴夫さん(55)が県ブランド「濃姫」を改良した
特大イチゴを開発した。希望小売価格は1個5万円。
「美人姫」として意匠登録し、来年から販売する。
1個の重さが80グラム以上。県農政部によると、「濃姫」は最大サイズの3Lで重さの
基準は28グラム以上のため、約3倍の「巨体」になる。
奥田さんは30年以上かけて栽培方法を研究。苗がシーズン初めに開花する
「第1花房」時に3~5個の花房を残して摘み、栄養分を残った花房に集中させると、
約40日後の「第2花房」時に特大イチゴが収穫できる方法を編み出した。
来年1月下旬~3月初旬に計500箱(4、5個入り)を出荷する予定。
奥田さんは「糖度は15度以上で甘く、味、色ともに申し分ない。
農家の利益も増えるので、農業離れに歯止めをかけたい」と話している。
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らばQ 2012年03月16日 http://labaq.com/archives/51735082.html
強烈に青いブルー・イチゴが誕生…寒さに強い遺伝子に組み換え
濃い青色をしているこのイチゴは、科学者により人工的に作られたもの。
遺伝子組換えにより出来た食品なのですが、ちょっと変わった遺伝子が組み
込まれました。北極に生息する魚のカレイの中には、凍てつく水温から身を守る
ため、凍結を防止するための物質を作り出す種がいるそうです。
その特徴に目を向けた科学者が、この凍結防止遺伝子だけを抽出して
イチゴの苗に注入、結果誕生したのがこのブルー・ストロベリーです。
この青いイチゴは氷点下の過酷な気候を耐え抜くことができ、冷凍庫に入れても
ペースト状にならないとのこと。
※ 写真が1枚しかない。どこの研究機関が創ったのか明記されていないので、完全に信用しきれませんが、
フォトショップで加工したものではない。らしいです。
上記のサイトは、英語で書かれた元サイトへのリンクがありますので、気になる方は元サイトもご覧下さい。
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テレビ大阪 ニュースリアル 『なんば高島屋の北海道展で初登場"イチゴ"』 16.04.13 放送 テレビ大阪 ニュースリアル 『長崎から旬の「ゆめのか」をPR / 40年ぶりに復活"幻のイチゴ"で町おこし』 16.05.10 放送
≪ 海外でも人気の日本のイチゴ!! 新品種ぞくぞく ≫ 16.05.28
2016年2月に月間の外国人入国者数で成田空港を初めて抜き国内最多となり、2015年度の年間利益額でも成田を抜いて
絶好調の関西国際空港。今後も好調が予測されています。ちなみにUSJもディズニーシーの来場者数を抜いたそうです。
そんな関空でのイチゴの輸出額は、この13年間で400倍に増え約2億7000万円になっいているそうです。(大阪税関 関空支署 調べ)
16年5月10日に大阪市中央卸売市場でJA全農長崎が「ゆめのか」をPR。JA島原雲仙東部のいちご部会 相川勲 部会長に
よると、シンガポール、香港、マカオなどを輸出対象にしており、富裕層をターゲットにしているようです。
大果大阪青果の田中晋吾 取締役部長によると、各県から色々な品種が出ており、ネーミングは19種類くらいある。商品を
売り込むためのオリジナルのネーミングをつけているとの事。
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長崎産 ゆめのか
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兵庫県産 神戸ルージュ
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北海道十勝産 銀龍いちご
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2016年4月13~25日に、なんば高島屋で開催された北海道展で、北海道産のイチゴが大阪に初登場。
十勝地方は12月~4月の晴天の日が8割でイチゴの栽培に適しているそうです。
ちなみに、初めて北海道物産展を開催したのは、なんば高島屋です。 北海道物産展は大阪から
高島屋は近江商人が京都に店を出し、のちに大阪で高島屋として創業しました。本店は2016年現在の登記上も大阪です。
1960年に露地栽培用に開発された神戸1号は神戸唯一のオリジナル品種。ハウス栽培が主流になり、1970年代半ばに栽培
する農家がなくなりました。
2011年に神戸市が研究施設に残っていた株を「町おこし」に使えないかと提案し、池本農園らが栽培する事になりました。
しかし、ビニールハウスでの栽培の為、ハウス栽培のノウハウが無く育て始めてから最初の2年間は花が1つしか咲きません
でした。
2016年に初出荷が可能になり、池本喜和 代表が『神戸ルージュ』と命名。
神戸市は神戸学院大学の栄養学部の学生にイチゴを使った料理や菓子のレシピ開発を依頼。
神戸ポートピアホテルのパティシエが学生のレシピの中から選び、アレンジしたスィーツを限定で販売。
神戸ルージュを栽培しているのは北区大沢町にある池本農園だけなので、ファクトリー・シン三宮本店など限られた店、
期間および数量限定でしか販売できないようです。
池本さんは「(農園に)若い人が10人くらい見学に来たので、来年から何人かが栽培に取り組んでもらえたら、ありがたい」と
期待を寄せています。
神戸ルージュは中心まで赤く、味は最近流通している品種と比べて酸味が強いめだそうです。
産経WEST 『外国人入国者 関空、成田抜いた!…LCC増、爆買い影響?初の最多2月』 16.04.22 配信
http://www.sankei.com/west/news/160422/wst1604220021-n1.html
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野イチゴ フランス語では「フレーズ デ ボワ」 英語「ワイルド ストロベリー」 バラ科 イチゴ属 |
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フレーズ=いちご、ボワ=野生の という意味です。
「美容のイチゴ」とも呼ばれ、ハーブ扱いされます。ビタミン、ミネラルが豊富なので、時期によって多少苦く感じられる
事もあります。でも、血液浄化し美肌や老化防止など、お肌と健康には非常に良いらしいです。
生食イチゴの生産量世界一の日本では、野イチゴの商用栽培は行われていません。
野イチゴは傷みやすいので、(摘んだその日のうちに冷凍保存) 生の野イチゴが出回る
事はないのです。
ベリーの本場フランスの冷凍物が輸入されていますが、普通の生イチゴの数倍もし、
高価なベリー中でも最も高価な品。
生の野イチゴだったら、値が付けられない程の価値があるでしょう。
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フランボワーズ Framboise (木いちご) ←フランス語 ラズベリー Raspberry バラ科 木イチゴ属 |
【木苺・懸鉤子】き‐いちご
バラ科キイチゴ属の落葉小低木の総称。多くの種が広く日本の山野に自生。幹・葉共にとげがあり、茎は叢生。
晩春、葉腋に梅花に似た白色、まれに紅色の五弁花を開く。果実は小核果から成る集合果で、初夏、黄色や
紅色に熟し、生食用またジャム・苺酒を製する。
モミジイチゴ・カジイチゴ・ベニバナイチゴ・セイヨウキイチゴ(ラズベリー)など100種以上ある。
原産地 北ヨーロッパ 英語では 「ラズベリー」イタリア語では「ランポーネ」と言います。
栄養的にはイチゴとほぼ同じ。と言われますが、日本のイチゴは改良種が多いので、
ビタミンCは木イチゴの方が多いかも。脂肪分解成分のラズベリー・ケトンが含まれて
おり、トウガラシのカプサイシンの3倍の効果があるとされています。
木イチゴにはブラックベリーや、ラズベリーとブラックベリーの交配種がたくさんあります。
実は、カシスや他のベリー比べても高価なベリー。
他のベリーより馴染みがあるし、色も天然のままで美しい。
ブランブルベリー (ラポニア・メシマリヤ) Brambe berry
北極圏で育つラスベリーの一種。
クラウドベリー (ラポニア・ラッカ) Cloud berry
西欧の寒冷地で育つラズベリーの一種。
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ミュール (木いちご) Mure ← フランス語 英語では「ブラックベリー」Blackberry バラ科 木イチゴ属 |
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原産地 北アメリカ
栽培種や野生種・交配種が多数あり、タメルベリー、ボイセンベリーなどと呼ばれています。
日本では、東日本でラズベリー、西日本でブラックベリーが栽培できます。
当店では20年以上前から無農薬自家栽培しています。
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無農薬・自家栽培
ブラックベリーのシャーベット
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デューベリー ブラックベリーの一種。
ローガンベリー ラズベリー×ブラックベリーの交配種。
ボイセンベリー デューベリー×ローガンベリーの交配種。(米国のボイセン氏が名付けた。)
無農薬・自家栽培 ブラックベリーの天然100%シャーベット6コセット お取り寄せのページで
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ミュール ソヴァージュ (桑の実) ← フランス語 英語では 「マルベリー」 Mulberry クワ科 |
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【桑】くわ
クワ科の落葉高木クワ類の総称。ヤマグワおよびその栽培品種がもっとも普通だが、別種のハチジョウグワ、
中国産の魯桑ろそうなども栽培され、改良品種も多い。養蚕のために刈りとるから長大なものは少ない。
樹皮は淡褐色、葉は深い切れ込みのあるものと全縁のものとある。春、淡黄緑色の単性花を穂状に綴る。
雌雄異株、稀に同株。花後、小さい実を結び、熟すれば紫黒色を呈し、味は甘い。材は諸種の用に供し、
特に自生樹は硬く、工芸用材として珍重。
樹皮の繊維は製紙の原料。殊に葉は養蚕用として重要。四木の一つ。春。万葉集[7]「母が其の業なりの―すらに」
原産地 西アジア
ソヴァージュ(ソバージュ)とは、「野生の」という意味。ブラックベリーを一回り大きくした感じ。
酸っぱく味もよく似ている事から、昔のフランスでは区別されてなかったようです。
当蚕飼育の為、日本でも栽培の歴史は古いけど、現在では自生種がある程度。
山形県の小岩井農場では名物ジャムとして販売しているそうです。
当店で以前、シャーベットなどでも販売していました。ブラックベリーとあまり変わらないです。
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グロゼイユ (すぐり)、カシス(黒すぐり) ← フランス語 英語では 「カラント」 Currant ユキノシタ科 スグリ属 |
【酸塊】す‐ぐり
ユキノシタ科スグリ属の落葉低木の総称。スグリ類・フサスグリ類(カランツ)に大別。いずれも高さ1~2メートル。
有柄の葉は3~5裂。茎・葉に毛や腺毛をもつものが多い。
夏、葉腋に花をつけ、果実は球形の液果で半透明、甘酸っぱく、食用。日本の山地に数種が自生。ヨーロッパ・
北米原産種を栽培。
【グーズベリー】gooseberry
ユキノシタ科スグリ属の落葉果樹数種の総称。セイヨウスグリ・アメリカスグリなどがある。幹は叢生、高さ約1
メートル、多くの刺とげがある。葉はほぼ円形で、掌状に分裂。春、白色5弁の小花を下垂。球状の液果は
生食またはジャムとして食用。
原産地 北ヨーロッパ
「酸塊」と書いて「スグリ」と読む。ベリー中最も酸っぱく、レモン以上にビタミンC豊富。
フサすぐり系 (赤すぐり、黒すぐり)、西洋すぐりの3種があります。
直径1~1.5㎝ほど。ブルベリーと同じくらいの大きさです。
赤すぐり 房すぐり。
「グロゼイユ・ルージュ」園芸種としても出回る。変種の白すぐりもある。
赤スグリはイギリス。黒スグリはフランスで、好まれているそうです。
黒すぐり 房すぐり。
「カシス」で有名ですが、これはフランスでのニックネーム。
本名「グロゼイユ・ノワール」 鉄分も豊富で夏バテの薬としても飲まれていたとか。
最近では、ブルーベリーの数倍のアントシアニンが含まれている事が判明。
でも、甘いリキュールではアントシアニンの効果はありません。
リキュールのカシス。フランスのルジェ・ラグート社が1841年に発売。
「クレーム ド カシス」 という。フランスでクリームの事をクレームと言いますが、
リキュールのクレームは別の意味。高級なリキュールに付けられる名称。
鉄分も多く、夏バテ予防の民間薬としても北欧では利用しているそうです。
西洋すぐり 玉すぐり。丸すぐり。
大型の緑色のすぐりで、房すぐりとは、ちょっと違う。
英語ではグーズベリー (グズベリー) と言います。
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カシス シャーベット
フィンランドのレッドカラント
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ブルーベリー (こけもも) Blueberry フランス語では 「ミルティーユ」 ツツジ科 スノキ属 |
【苔桃】こけ‐もも
ツツジ科の常緑小低木。北半球の高山および極地周辺に広く分布。高さ約10センチメートル。しばしば地面に這う。
葉は倒卵形で厚く、光沢がある。初夏、帯紅白色の小花をつけ、後、紅色の液果を結ぶ。
果実は甘酸味があって食用、また、果実酒をつくる。フレップ。
【ブルー‐ベリー】blueberry
北米原産のツツジ科コケモモ属の低木約20種の総称。特に果樹として栽培する数種と、その果実をいう。
一般に白粉を帯び、熟すと紺色から黒色になる小果を房状につける。酸味が強く、生食のほか、ジャム・ジュース
などにする。
原産地 北アメリカ
このベリーの本場はアメリカで、このパイは「おふくろの味」という所もあるそうです。
野生種はハックルベリーなどと呼ばれたりします。6月が旬。生のブルーベリーは
大型が輸入 (写真は、米国オレゴン州産) されていますが、小型の品種もあります。
赤や黒色のビルベリーも仲間。赤のビルベリーは酸っぱい。
フランスでは赤いビルベリーをエレールと言うが、クランンベリーもエレールらしいです。
日本では長野県などで少量栽培されている程度ですが、野生種もあって「ナツヤロウ」
「ナツハゼ」などと地域によって色んな名前で呼ばれているらしいです。
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TBS 世界ふしぎ発見 ! 『北欧フィンランド 一瞬の秋 ルスカに隠された奇跡』 15.10.17 放送
フィンランド
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ブルーベリー
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ビルベリー
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ビルベリー
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クランベリー (つるこけもも) Cranberry ツツジ科 スノキ属 |
【蔓苔桃】つる‐こけもも
ツツジ科の常緑小低木。寒地・高山の湿原に自生。幹は針金様の蔓状で地を這い、葉は小さく、卵形。
夏、淡紅色の小花をつけ、5枚の花弁が反転し可憐。果実は小球形、赤色の液果で、酸味に富み、食用。
【クランベリー】cranberry
ツツジ科の小低木。北アメリカ北部の湿地や荒地に生える。ツルコケモモに似て背は低く、細い花茎を直立させて
淡紅色の花をつけ、秋に小型で球形の液果を赤熟。ソース・ジャム・ジュースなどに用いる。
原産地 北アメリカ
「クラン」は「鶴」の事で、白い花が鶴に似ているかららしいです。草丈20㎝程度で、
ブルーベリーとは、かなり見た目が異なる。秋頃、園芸店に少し出回る。
赤い実は酸っぱい系で噛むと弾力があることから「バウンズ・ベリー」とも呼ばれます。
アメリカでは11月の感謝祭の七面鳥料理のソースとして使われます。
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クランベリーのザーネアイスと
ヴァニラのザーネアイスのマーブル
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シルバー ベリー (グミ) Silverberry 、Gumi グミ科 |
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【茱萸・胡頽子】ぐみ
グミ科の落葉または常緑低木の総称。春または秋、白色で小さな筒形の花を開く。実は食用。
材は強く、農具・工具の柄とする。山地にはナツグミ・アキグミ・ツルグミ、海岸にはマルバグミ
など種類が多い。また果樹として特にトウグミが栽培される。
当店で育てたダイオウグミ
(別名 ビックリグミ)
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原産地 北半球各地に60種類ほどあるそうです。
実のなる季節は春から秋。秋グミが一番美味しいそうです。
2009年のダイオウグミを2本植え付け2010年に、花は咲い
たが実はできず。
2011年は、大量に花が咲いたものの風雨によってほとんど
の花が落下。6つほど実がなりました。
グミも市場には出回らないフルーツなので、当店でもまだ
作ったことの無いアイス。
グミは生食には向かないようですが、このダイオウグミは
生食も可能。
ブドウなどにも使用されるホルモン剤を2回散布すると、
実が付きやすいようです。
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キウィ フルーツ (チャイニーズ グズベリー) Kiwi、Chinese Gooseberry マタタビ科 |
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日本テレビ 月曜から夜ふかし 13.06.24 放送
TBS 世界ふしぎ発見! 『黄金の秋!最も美しいニュージーランドの秘密』 15.05.30 放送
【キウィ】kiwi (もと、マオリ語)
マタタビ科の落葉蔓性木本。また、その果実。果実の質感が「鳥のキウィ」を連想させるのでこう呼ぶ。
中国原産のシナサルナシをニュー‐ジーランドで品種改良したもの。キウィ‐フルーツ。
【猿梨】さる‐なし
マタタビ科の蔓性落葉低木。山地に自生し、他の樹木に絡まる。葉は広楕円形で葉柄は赤い。雌雄異株。
5~6月、白色五弁花をつける。緑黄色でやや球形の液果を結び、食用にする。シラクチヅル。
書言字考節用集「山樝、サルナシ」
原産地 中国 主産地 ニュージーランド
中国原産の『さるなし』(日本でも東北地方に自生しているらしい) は、およそ60種類くらいあり、中国では漢方薬として
使用されていました。
1904年、イザベル・フレイザーという女性教師が好奇心でニュージーランドに持ち帰ったのがキウィ・フルーツの始まり。
当初の原種は苦みや酸味が強く食用には向いていませんでした。
よい種を選別して栽培したり、何種類もの原種をかけ合わせたり、約20年かけて改良した結果、
食用のキウィ・フルーツが誕生しました。発売当初は『チャイニーズ グズベリー』と言っていました。
アメリカに輸出する際、国鳥であるキウィに似ていたから、現在『キウィ・フルーツ』の
名前を付けました。
アセロラなどを除くと、レモン以上にビタミンCを多く含み、フルーツ中トップの含有量
です。
キウィフルーツ1コ(約100g)に含まれる栄養素は、ビタミンC ミカン2.2コ分、
食物繊維はバナナ2.3本分。
カリウム ぶどう2.2房分、葉酸はグレープフルーツ1.2コ分、ビタミンEがリンゴ3コ分。
2cmくらいの大きさの ベビー・キウィ (キウィ・ベリー)
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タンパク質分解酵素アクチニジンを多く含むので、肉料理の後のデザートに生食で。
ゼリーを作る時は加熱してから。生フルーツを使いたいなら寒天で。
マタタビ科なのでネコがキウィフルーツの木や枝などに反応します。
ニュージーランドの北島にあるテ・プケで約8割の量を生産しています。
キウィフルーツのテーマパーク『Kiwi360』ではキウィのワインなども楽しめるそうです。
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キウィフルーツは寒さに弱いので、10mほどの杉や松などを植え、木の壁の防風林で畑を囲っています。
キウィの木の高さは2m位。市場に並ぶ頃に食べごろとなるように収穫するので、採りたては非常に酸っぱい。
固い未熟のキウィは、ビニール袋にリンゴ (エチレンガスを出す) と一緒に入れて3日ほどすると追熟が早まります。
昔からある一般的な緑の果肉は「ヘイワード」という品種。国産では香川県産の「香緑」という品種など。
近年は色んな品種が登場。ヘビーキウィは皮ごと食べられます。
一般的な品種のものも熟すほど酸味が少なくなりますが、近年スーパーマーケットでも普通に売っている果肉の黄色い
ゴールデン・キウィは『サン・ゴールド』という品種で、果肉が柔らかいめで酸味が少ないのが特徴。
でも、ビタミンCはこれまでの品種より多く含まれているそうです。
日本人のフルーツ消費量が激減している中で、キウィの消費量は増加しているそうです。
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ケープ グズベリー (食用ほおずき) Cape Gooseberry ナス科 |
【酸漿・鬼灯】ほおずき (語源は「頬付」か)
ナス科の多年草。茎の高さ60~70センチメートル。葉は卵状楕円形。黄緑白色の花を開き、球形の液果が
嚢ふくろ状にふくらんだ宿存萼がくに包まれて赤熟。果実は種子を除いて空にし、吹き鳴らす。
根を鎮咳ちんがい・利尿薬に使用。丹波酸漿。
原産地 南米 主産地 南アフリカ
近年、大阪のスーパーでは見かける事が無くなった食用のホオズキ。園芸店で
見かける事があります。
昔食べた記憶では、ちょっと酸っぱいめのトマトに似た味だったような。
イギリスやフランスでは、菓子などによく利用されているようです。
2011年は、食用ホウズキを植えましたが、1㎝くらいの大きさで実の色は赤くならない
タイプのようです。ベージュのような色でした。味はホウズキの味です。
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やまもも (山桃) Bayberry ヤマモモ科 |
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【山桃】やま‐もも
ヤマモモ科の常緑高木。高さ5~10メートル。雌雄異株。春、帯黄紅色の小花を密生、のち紫紅色の集合果を
結ぶ。日本の暖地に自生し、街路樹としても植栽。木材は種々の用材に、果実は食用、樹皮は褐色の染料。
漢名、楊梅。
原産地 中国など 中国では「楊桃」「楊梅」と書いて「ヤンメイ」と呼ぶそうです。
日本にも自生しおり、街路樹などにも植えられる。徳島県では「県の木」。
非常に傷みやすいので、近年までは四国と近県だけで消費されていたそうです。
大阪のスーパーでも、6~7月のうち僅かの期間、少量だけ見かける事があります。
中国産の缶詰が輸入されていますが、国産の方が大粒で直径2㎝程度。
味は甘酸っぱく、シロップ煮にするのが一般的。小梅のような種があり、そこから細長い
実がいっぱい密集して丸い形を形成しています。
1712年(正徳2年)の『和漢三才圖會』(著者は大坂の医師 寺島良安、出版地は大坂) 巻七十五「河内」では
河内国の土産とさん(産する物)に「楊桃ヤマモモ 石川郡(現在の羽曳野市)」「葡萄ブドウ 富田林」の記載などが
あります。
巻七十六「和泉・紀伊・淡路」の紀伊の土産にも、蜜柑など多くの産物があり「楊桃」の記述もあります。
巻七十九「阿波・土佐・讃岐・伊予・安芸・石見・周防・長門」の阿波国の土産にはありません。
※ 但し、この書は全ての産物を書いてわけではありません。
同書の巻八十七「山果類」の「楊桃」では紅・白・紫の3種があり、左の順で品質が優れている。畿内近国に
白い物は稀だが九州の民家に植えられている事が書かれてあります。
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ジューンベリー Juneberry バラ科 |
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【采振木】ざいふり‐ぼく
バラ科の落葉小高木。高さ約3メートル。新葉は白毛におおわれる。
5弁の小白花を多数総状に開き、それを采配と見ての名という。果実は黒く豌豆えんどう大で食用。
材は黄白色、硬くて緻密、諸種の器具用。シデザクラ。四手柳。
原産地 アメリカ
別名 ザイフリボク、 カナデンシス、 アメンディー・フローラ
6月のベリー。4月に花が咲いて、6月頃に実がなるようです。
朱色っぽい赤色のちっちゃい実。味は甘酸っぱいそうです。
寒さに強いので日本でも栽培可。ブルーベリーなどと違い1本の樹でも実がなり、
鉢植えでも育てられるようです。市場には流通されない貴重なベリーの一つ。 |
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エルダーベリー Elderberry スイカズラ科 サンブークス属 |
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【忍冬】すい‐かずら
スイカズラ科の常緑蔓性木本。山野に自生し、ときに観賞用に栽培。全株に褐色の細軟毛を密生。
初夏、芳香のある白色または淡紅色の唇形花を開き、のち黄色に変わる。黒色の液果を結ぶ。
茎・葉を乾したものは漢方生薬の忍冬にんどうで、利尿・解毒・解熱薬、花を乾して吹出物などの洗浄用とする。
葉が冬でもしぼまないので、忍冬の名がある。金銀花。
『にんどう』はスイカズラの漢名またはその茎・葉を使った漢方の生薬名。〈倭名類聚鈔[20]〉。
【庭常・接骨木】にわとこ
スイカズラ科の落葉大低木。高さ約3~6メートル。幹には太い髄がある。春に白色の小花を円錐花序に密生し、
球状の核果が赤熟。茎葉と花は生薬とし、煎汁を温罨おんあんなど外用薬に使う。枝は小鳥の止り木に賞用。
古名、たずのき。〈運歩色葉集〉
原産地 西ヨーロッパ~中央アジア
別名 ニワトコ、西洋ニワトコ 学名 サンブークス・ニグラと言いサンブーカに使われる。
6月頃、黒か黒紫色の小さな実。
ヨーロッパでは古代ローマ時代から万能薬として使われたり、キリストの十字架の樹や
魔法使いの庭にある樹などとされているようです。
葉は皮膚の薬。 花は目薬や風邪薬。樹皮は腎臓の薬に。
漢字で、ニワトコは「庭常」または「接骨木」と書き、骨折に効果があるとされている
ようです。 |
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サンブーカ 薬草系のリキュールの一つ。
日本ではあまり知られていないが、世界的には非常に有名。
イタリア中部フィレンツェ近郊の特産のエルダーベリーを使った事からサンブーカという酒名になった。
慶應義塾大学 学術情報リポジトリ 『博物誌史料としての「お湯殿の上の日記』
http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php/AN10079809-20060930-0033.pdf?file_id=10485
江戸時代、紀州藩は毎年『蜜柑』『忍冬酒』『鯨』の紀州名産3品を朝廷へ献上していたそうです。
【忍冬酒】にんどう-しゅ
薬用酒の一種。スイカズラの茎・葉または花を干したものと焼酎との混成酒。
【御湯殿の上の日記】おゆどののうえのにっき Wiki 御湯殿上日記
清涼殿内の御湯殿の上に侍した女官の日記。禁中の日常や女房詞などを知る好史料。
1477(文明9)から1826年(文政9)までのものが現存。
【ハスカップ】
北海道に産するクロミノウグイスカグラの果実。ほぼ球形の液果で甘く食用。ジャムなどにつくる。
アイヌ語の「枝に沢山なる物(ハシカップ)」から。
【鶯神楽】うぐいす‐かぐら (古名ウグイスガクレの転訛という)
スイカズラ科の落葉低木。高さ約2メートル。山野に自生。枝が多く、葉は長さ約5センチメートルの楕円形。
春、葉と共に開く花は淡紅色、漏斗状で先端5裂。初夏にグミに似た液果が赤熟し、甘い。
ウグイスノキ。コジキグミ。アズキグミ。
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ジュニパーベリー Juniperberry ヒノキ科 常緑針葉樹 |
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【杜松】ねず
ヒノキ科の常緑針葉樹。東アジア北部に分布し、西日本に自生。庭木、特に生垣に栽植。高さ1~10メートル。
樹皮は赤みを帯びる。葉は3個ずつ輪生。春、雌雄の花を異株に生じ、紫黒色の肉質の球果を結ぶ。
これを杜松子としょうしと称して利尿薬・灯用とする。ヨーロッパ産の実はジンの香り付けに用いる。
材は建築・器具用。ネズミサシ。古名、むろ。
原産地 ヨーロッパのアルプス地方南部。東アジア北部、日本にも自生。
ブルーベリーに似た実。雌雄異株4~5月に開花し、秋頃に実がなる。
日本では利尿薬として用いていたそうですが、ヨーロッパではジンの風味付けとして
超有名。ベルガモットやリキュール、煮込み料理のスパイスとしても。
ジン
無色透明の蒸留酒をホワイトスピリッツと言い。ウォッカ、ラム、テキーラの中でも
一番最初に語られるお酒。オランダが最初で、銘柄ではイギリス系が有名。
原料は色んな穀物だけど、ジュニパーベリーで風味付けした物全般を「ジン」と呼びます。
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