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リモネン |
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レモンを初め、ミカンやグレープフルーツなど(特に皮の部分)には、 リモネンと呼ばれる成分が含まれています。
主に石油製品を溶かす事ができます。柑橘類の皮を絞った汁に、発泡スチロールなどを入れると、きれいに溶けます。
しかも柑橘汁とは比重が違うので分離されるのです。
もちろん、柑橘系の汁なので、人体には何の影響もなく、環境にも優しい。
石油に戻った石油製品は、また新しい石油製品に。大量の柑橘系の皮がさえあれば、色んな問題が解決するようです。
らくらく化学実験 『リモネンだもんね!「ミカンの皮をつぶして、汁を付着させて十数秒・・・で、パン!」』 Wiki リモネン
http://rakuchem.com/limonen.html ← ミカンの皮の汁で風船が割れる動画あり。
【リモネン】limonene
分子式C10H16テルペンに属する炭化水素。
レモンに似た香気のある液体。橙皮油・レモン油・ベルガモット油に含まれる。
【ベルガモット】bergamotto (イタリア語)
① ミカン科の常緑低木。レモンに似、果頂の尖った球形の果実をつける。果皮から芳香の強い淡緑色の油を採り、
香料とする。
② シソ科の多年草。①に似た香りがあり、葉や花弁を乾燥したものをハーブとして用いる。
関西テレビ NMBとまなぶくん 『恋愛を医学で解明! 男女必見! 恋愛の達人に!』 16.06.30 放送
≪ 柑橘系の香は好印象を与える ≫ 味の不思議! 味と香の関係
医療ジャーナリストでもある森田豊 医師によると、
柑橘類全般に含まれるリモネンには、女性の魅力をアップ
させる働きがあると考えられているそうです。
女性が柑橘系の香水をつけると、実年齢より5歳以上若く
見えるという実験結果もあるそうです。
男性も柑橘類の香を付ける事で、好印象を与えられる
アンケート結果 (AXE脳科学研究所 調べ) もあります。
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匂いは脳にダイレクトに伝わる (記憶とも直結しているとも言われます) のですが、すぐに馴れるので、効果は15分程度。
それでも、第一印象を良くみせるには有益だそうです。
【蜜柑科】みかん‐か
双子葉植物ミカン目の一科。高木から低木・草本で、葉に芳香のある精油を含む。
温帯から熱帯に約150属900種、日本に12属20種以上が自生。サンショウ亜科・サルカケミカン亜科・ミカン亜科に大別。
【柑橘類】かんきつ‐るい
ミカン類の常緑樹、特に果樹・果実の総称。原産は東南アジアで、数十種の野生種が知られる。
分類学上はミカン属・キンカン属・カラタチ属に分けられ、特にミカン属には重要な果樹が多い。
【marmalade】マーマレード、ママレード。
ジャムの一種。オレンジ・夏蜜柑・レモンなどの柑橘類の果肉と果皮でつくったもの。
≪ ミカンの皮でカルキを中和 ≫
ミカンで水道水に含まれるカルキを中和できるそうです。ビタミンCが塩素と化学反応して中和できるそうで皮だけでも
OKだそうです。
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レモン Lemon イタリア語 リモーネ 原産地 インド |
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主産地 イタリア、米国のカリフォルニア州、フロリダ州など
国産レモン(広島、静岡、和歌山など)は、ライムのような緑色の皮をしています。(もちろん、中身の果肉は黄色。
ライムは緑なので切ったら分かるよ) というより、収穫したては緑色で、時間が経つと黄色になるのです。
輸入品は消費者の所に来るまでに時間が経っているので、黄色が普通のイメージ。
防腐処理されているので、皮は使わない方が良いでしょう。使うなら国産限定でね。
カリフォルニア州が世界的なレモンの産地になったのは、1850年頃(ゴールドラッシュ)鉱山の労働者の壊血病(かいけつびょう)
対策の為に栽培をはじめた。
【檸檬】レモン lemon Wiki レモン
ミカン科シトロン類の常緑低木。インド原産。高さ約3メートル。葉は楕円形。ミカンに似た白色五弁花を年中開く。
果実は紡錘形、外皮は初めは濃緑、熟すれば美しい黄色、芳香が高い。果汁も香りが高く、クエン酸・ビタミンCを含む。
食品に香味を添え、ジュースなどに広く用いる。
【香酸柑橘】こうさんかんきつ みかん辞典 『香酸柑橘』 http://www.mikan-jiten.com/92.html
酸味が強く生食には向かない柑橘の総称。香りが良いのも特徴。果汁を絞り調味料やジュースに用いられる。
レモンや柚子、橙、すだち、かぼすなどが代表的。
ニュージーランド産の「メイヤーレモン」は、少しオレンジがかった皮の色で、
果肉もオレンジぽい色合い。大きさは若干小ぶり。
味は、レモンより、ちょっとだけ酸味が少ないようで、ほのかにオレンジが混ざったような。
もしかしたら、レモンとオレンジ類との交配種かも ?
(フルーツ類は常に品種改良で進化しています。)
NHK あさイチ 『"JAPA"なび 呉』 12.12.20 放送 より
広島県呉市の大崎下島は船乗りの間で「黄金の島」と呼ばれてきたそうです。
それはミカンなどがたわわに実る柑橘の島だから。島の特産は大長 (おおちょう) ミカン。
そして広島県はレモンの生産量日本一。
島のレモン農家 木本韶一さんが25年間研究して6年前に品種登録した
「宝韶寿 (ほうしょうじゅ)」は酸味が少なく皮は苦味も無く甘い。
皮に栄養があるので、東京のレストランでは宝韶寿の皮を使ったサラダも。
広島県 農林水産局 販売推進課 『瀬戸内 広島レモン レシピ40選』
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/kouhou/lemon/
近年は大阪産のレモンもあります。
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ライム Lime 原産地 インド、東南アジア |
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【ライム】lime Wiki ライム
ミカン科の常緑低木。インド原産。果実は直径約3センチメートルの球形で、熟すと黄色だが緑のうちに生食・ジュースに用いる。
芳香が高い。クエン酸製造の原料。熱帯・亜熱帯で栽培。
人類がビタミンを知ったのは、約200年前の事。当時のイギリス海軍では、水兵たちが病気壊血病にかかり、敗戦が
続いていていました。
【壊血病】かいけつ‐びょう
ビタミンCの欠乏、すなわち新鮮な野菜や果物の摂取不足時に起こる病症。貧血、衰弱、歯肉・筋鞘・骨膜・皮膚
などからの出血、脛骨痛を来す。乳児壊血病(骨形成不全・骨折・下肢痛が主徴)をメラー‐バーロー病ともいう。
船にライムを大量に積み込み兵士たちに与えたところ、「無敵艦隊」といわれたスペインとの海戦に勝利しました。
これがビタミンを意識するようになった始まり。ライムはアラビア語のレモン (リマー) からきたそうです。
【Trafalgar】トラファルガー
スペイン南西海岸、大西洋に面する岬。ジブラルタル海峡の入口を扼やくする。1805年フランス・スペイン連合艦隊と
ネルソン提督の率いるイギリス艦隊とがこの沖合で海戦を行い、ネルソンは戦死したが、イギリス艦隊が大勝し、
ナポレオンのイギリス進攻の意図をくじいた。
明治時代、ビタミンB1の抽出に世界で始めて成功した鈴木梅太郎
関西テレビ NMBとまなぶくん 『野菜のおいしさに迫る ! 「ちょっと変わった最新野菜&果物」』 13.11.07 放送
≪ フィンガーライム ≫ 別名:キャビアライム、ブッシュキャビア。 オーストラリア ニューサウスウェールズ州原産の柑橘類。
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原産地のオーストラリアではブッシュ果実として自生していたらしいですが、
料理に使われる事は少なかった。
2004年、米国のカリフォルニア大学が主催するシトラス展で、米国の農家の
ジムさんがフィンガーライムに魅せられ、2006年に苗木を購入し5年後に
実の収穫に成功。
2012年に「Citriburst Finger Limes」のブランドを立ち上げ世界に販売する
事になり広く認知されるようになったフルーツ。
柑橘系のしっかりした酸味を持ち、キャビアのような卵の粒々した形状が特徴。
グリーン、黄、オレンジ、赤、紫、黒、茶色など様々な色がある。
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NEVER まとめ 【いくつ知ってる?】一度は食べてみたい!珍しい野菜・果物まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2137476051095856201/2137477134600155903
あんずフードHP 『キャビア(フィンガー)ライム』 http://www.anzfood.com/?pid=44613681
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ゆず (柚子) Japanese Citrus Uzu 原産地 中国 |
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レモンのシャーベットに柚子の皮を少量入れるだけでも、酸味がまろやかになる。この不思議。
柚子は実がなるまで12年以上かかると言われています。
JFFMA 日本香料工業会 『ユズ、スダチ、カボス』 http://www.jffma-jp.org/learning/jpn-flavor/kousankankitsu.html
【柚・柚子】ゆ‐ず Wiki ユズ
ミカン科の常緑低木。高さ約3メートル。耐寒性がある。枝幹、葉のつけ根に刺とげが
多く、葉は長卵形で有翼。夏、白色の小花を開き、花後、球形黄色のミカンに似た
果実を結ぶ。果皮にはいぼ状突起があり、香気と酸味とを有する。果実・蕾つぼみは
香味料用。スダチは同類。ゆう。ゆ。 柚の果実を搾った汁は「柚子酢」と呼ばれます。
日本テレビ 月曜から夜ふかし 『日本フルーツ問題SP』 12.11.26 放送
読売テレビ 大阪ほんわかテレビ 15.11.06 放送
テレビ大阪 ニュースリアル 今日は冬至 ゆず湯でほっこり』 15.12.23 放送
高知県馬路村は人口1000人足らずで4割が65才以上の過疎の村。
柚子そのものは需要が少ないが、ジュースなど加工品はニーズがある。
馬路村農業共同組合では、加工品を生産村自身で行う事で名産品にしています。
冬至にはゆず風呂。
【柚湯】ゆず‐ゆ … 冬至の日、柚の実を刻んで入れた浴湯。ひびやあかぎれを治すという。
読売テレビ 秘密のケンミンショー 『鹿児島県民の熱愛グルメ 「鶏飯」仰天の常識』 16.08.25 放送
≪ タンカン ≫
鹿児島県では「タンカン」という柑橘類があり、ユズのように皮を風味付けとして利用するそうです。
Wiki タンカン より抜粋
『ミカン科の常緑樹。ポンカンとネーブルオレンジの自然交配種のタンゴール (tangor) の
一種である。
タンカンには「桶柑」(タンカン)の字があてられており、中国で行商人が木桶で持ち歩いたが
この由来とされる。また「短柑」、「年柑」などとも呼ばれる。
中国広東省が原産地で、1789年に台湾北部の新荘に導入された。日本には1896年(明治
39年)頃に台湾から奄美大島を始めとする南西諸島へ移植された。1929年(昭和9年)頃に
本格的な栽培が始まった。
現在の主な産地は中国広東省、福建省、台湾中・北部、日本の鹿児島県の屋久島、奄美大島
などと沖縄県である。』
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柚子の種の化粧水
鹿児島県奄美大島のタンカン
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ジャバラ 和歌山県 「邪(邪気)を払う」=「邪払」という意味だそうです。 |
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TBS 中居正広の金曜日のスマたちへ 『ひとり農業』 14.03.07 放送 などより
読売テレビ ウェークアップ!ぷらす 『蓬莱さんのお天気 「おでかけ日和でも花粉症対策必須」』 17.03.18 放送
日本で唯一の飛び地の村 和歌山県北山村で自然に誕生した柑橘類だ
そうです。
ゆず×温州ミカンが自然交配したものと見られています。直径7~8㎝。
種が無いので、村では接ぎ木で増やしました。
完熟すると甘味がありミカンと柚子を合わせたような味らしいですが、
熟してしまうと、花粉症に効果があるとみられるナリルチンの含有量が
減少してしまう為、まだ青いうちの11月中旬~12月にかけて収獲します。
食用にしたり、お風呂に入れたり、柚子と同じように利用し、花粉症に効く
らしい。という噂で2009年頃から人気だとか。
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特に、果皮にナリルチンが多く含有しているので、皮ごと搾ったジュースは原液だと酸っぱくて苦い。
読売テレビの調査によると、杉花粉を構成するタンパク質にはたくさんの種類があり、個人と地域の杉花粉の相性でも
症状の程度が異なるそうです。
スギ・ヒノキ花粉飛散量 (2007~2016の平均) では、東海・関東地域で多く、東京は大阪の約2倍の花粉が飛散しています。
1本の杉が作り出す花粉の量において、関西の杉より関東の杉の方が多いそうです。
ジュース以外に「じゃばら酒」やジャムなどの製品も作っているそうです。 Wiki ジャバラ
和歌山県東牟婁郡北山村役場 『観光サイト特産品《じゃばら》ガイド 』 http://kankou.vill.kitayama.wakayama.jp/goods/
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かぼす Japanese Citrus Kabosu 原産地 日本 |
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大分県の特産、ジャパニーズ・シトラスの一つ。直径4㎝位。生産の9割が大分県。
皮は黄緑色で、柚子とスダチとの中間くらい。他のシトラスより酸味は少ない。
主産地である大分県臼杵市では、江戸時代に宗源という医者が京都から苗木を持ち帰ったのが栽培の始まりと
伝えられているそうです。
「ジャパニーズ・シトラス」と呼ばれる かぼす、すだち、は日本原産としましたが、もっと元をたどれば他の国かも知れません。
日本テレビ 月曜から夜ふかし 『都道府県別うっかり言うとムッとされることを調べてみた件』 14.04.28 放送
【かぼす】 Wiki カボス
ユズの一種。果実は酸が強く独特の風味がある。果皮は緑色で、熟すと黄色になる。大分県特産。
大分県カボス振興協議会 『カボスの使い方』 http://www.oitakabosu.com/dish/
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すだち (酸橘) Japanese Citrus Sudachi 原産地 日本 |
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ミカン科「酸橘」と書きます。徳島県の特産品。直径2~3㎝と小さいサイズがスダチ。
焼き魚などに付いてきます。
これさえあれば、酢は要らない。「酢を断つ」→「酢断ち」が語源とか言われています。
「酢の橘」から酢橘(すたちばな)→スダチとなったという説もあります。
ユズやカボスより酸味の強いシトラスで、「東洋のレモン」とも呼ばれます。
【酸橘】す‐だち Wiki スダチ
ミカン科ユズ類の常緑低木。果実はユズより小形、独特の香気と酸味があり、
緑色のうちに収穫して香味料として賞用。主に徳島県で栽培。
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公益社団法人 徳島県物産協会 『とくしまブランド すだち』 http://tokushima-bussan.com/foods/sudachi/
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シークヮーサー 沖縄県の特産品 |
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スダチによく似た外見のジャパニーズ・シトラスの一つ。
近年、健康食品ブームで有名になりましたね。
黄色い果汁は、ノビレチンやタンジェレチン、クエン酸などの抗酸化成分を多く含み、
お肌などの老化予防に良いとされています。
味は、もちろん酸っぱい系。柚子、すだち、カボスとは違った味わいがあります。
みかんと同じように手で皮がむけます。
「シィ」(シー)は「酸」、「クワーサー」は「食べさせる」という意味の沖縄の方言らしいです。
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【シーカーシャー】 (沖縄で、シーは酸の意)
ミカン属の常緑小高木。高さ5メートルに達する。熟果は橙色で直径約4センチメートル。扁平で、ヒラミレモンの異称がある。
青いうちにジュースとし、また、スダチ同様に利用する。台湾・沖縄・奄美に自生、また栽培。シークヮーサー。
Wiki シークヮーサー
旬の食材百科『シークヮーサー:特徴や産地と旬』 http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/Shikwasa.htm
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チェードロ Cedro (伊) |
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フジTV にじいろジーン 11.10.01 放送 より
イタリア シチリア島 タオルミーナ市
レモンの大きい物に見えますが、大きい物で2㎏にもなり 別の柑橘類のようです。
英語ではシトロンと呼ばれる。
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白いワタの部分には苦味がほとんど無いので、(日向夏などと同様に) そのまま
食べるそうです。果実の部分よりワタの方を好む人が多いとか。
画像のチェードロの料理は、カットしてバルサミコ、塩、コショウをかけただけのシンプルなサラダ。約570円
シチリア時間Biog 『コブシより大きい巨大レモン、チェードロ!』10.03.05 http://trapani.exblog.jp/13016404/
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カラタチ と オレタチ (細胞融合種) 日本橘は日本原産のミカン類。カラタチは中国原産 |
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カラタチ (枳殻、拘橘) ・・・ 唐橘(からたちばな)から。
8世紀頃には中国から伝わっていたとされるミカンの原種の一つ。
枝に鋭いトゲがあるので生垣などに使われていたとか。
成長が早いので、他のミカン類の台木などに使われているそうです。
オレタチ
分子生物学でいう形質転換(遺伝子の性質を変化させる事、簡単にいうと遺伝子
操作の一つ。
バイオテクノロジー技術)を使いオレンジとカラタチ、それぞれの細胞を一つに
合体させて、生まれたのがオレタチ。
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カラタチ
日本で最も古い4つの姓
「源」、「平」、「藤」、「橘」
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【 橘 】たちばな、きつ。 Wiki タチバナ
食用柑橘かんきつ類の総称。ときじくのかくのこのみ。万葉集にも登場します。
ニホンタチバナの別称。カラタチバナ (唐橘、カラタチ) の別称。
古事記、日本書紀には、垂仁天皇が田道間守を常世の国に遣わして「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)・非時香
木実 (時じくの香の木の実)」と呼ばれる不老不死の力を持った(永遠の命をもたらす)霊薬を持ち帰らせたという話が
記されている。
【田道間守】たじまもり 記紀伝説上の人物。 広辞苑 & 百菓辞典
4世紀頃、垂仁天皇の勅で常世国とこよのくにに至り、非時香菓ときじくのかくのこのみ(橘orダイダイ)を得て10年後に
帰ったが、天皇の崩後であったので、香菓を山陵に献じ、嘆き悲しんで陵前に死んだと伝える。
常世国は朝鮮半島か中国の江南地方と考えられる。奈良市の西方、西の京跡にある垂仁天皇東陵の中に、
陪塚のひとつとして残っている。果物は、水菓子と呼ばれ、菓子の祖先と考えられているため、田道間守を
菓租として祭っている。
【香の菓】かく-の-このみ、かく-の-み
(かおりのよい果実の意) タチバナの実。万葉集[18]「時じくの―」。
関西テレビ 報道ランナー 『各地で続々! "ユニーク条例" 町おこしの新たな戦略』 18.08.17 放送
≪ 和歌山県海南市の橘本神社 ≫
日本書紀や古事記に記されている約1900年前に田道間守が常世の国から持ち帰った非時香木実を植えた場所が和歌山
県の海南市辺りだそうです。
海南市の橘本きつもと神社に橘が植えられており、日本の大手菓子メーカーの多くが菓子と由緒がある神社として寄付など
を行っているようです。
和泉式部 「橘の花の出会い」 恋愛歌人と呼ばれる和泉式部の恋多き人生 日本人の名字のルーツ
江戸時代に発達した菓子 元禄時代、京都で和菓子が誕生
【枳・枸橘・枳殻】から‐たち
(「唐たちばな」の略)ミカン科の落葉低木。中国の原産で、普通生垣として栽培。高さ約2メートルで、よく分枝し、
とげが多い。樹皮は緑色。葉は複葉、葉柄に翼をもつ。春の末、葉に先立ち、白色5弁の小花を開く。
秋、芳香ある実が黄熟するが食べられない。未熟の実を乾し健胃剤とする。臭橘。きこく。花は春。
万葉集[16]「―のうばら刈りそけ倉建てむ」
【唐橘】から‐たちばな
① (中国から渡来したタチバナの意)カラタチのこと。
② ヤブコウジ科の常緑小低木。関東以南に分布。夏、葉のつけ根に白色5裂の小花を数個開く。果実は球形、
赤熟。白熟・黄熟する種もある。庭木として植栽。タチバナ。コウジ。ササリンドウ。
797年撰進の『続日本紀』の聖武天皇紀の725 (神亀2) 年11月「播磨直弟兄はりまのあたいのおとえめが、始めて甘子を唐国
より持ち帰り、朝臣虫麻呂がその種を植えて実らせた」との記述。 甘子=柑橘類
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だいだい (橙) 原産地 インド |
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橙は冬になると、オレンジ色の実ですが、なんと収穫せずに、そのままにしておくと、
春には元の緑色に戻るとか。
正月に飾られるのは、そんな新しくなる事の縁起を担いだからとか。
果汁はポン酢と呼ばれます。
ちなみに愛媛県の蜜柑果汁のポンジュースの名前の由来し、1952年に当時の久松定武
知事が「ニッポン一のジュースになるように」と命名したものらしいです。
日本の伝統行事 正月 鏡餅のダイダイ、門松なのに中央に竹が飾られている理由。元日から角餅は縁起悪い。
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【橙】だい‐だい(ダイは「橙」の中国音の転訛) Wiki ダイダイ
ミカン科の常緑低木。幹は高さ3メートルほどで、葉は卵形、透明な小油点を有し葉柄に翼を持つ。
初夏、葉のつけ根に白色5弁の小花をつける。
果実は冬に黄熟するが、翌年の夏に再び緑色にもどるので回青橙の名がある。暖地に栽培。
皮は苦味健胃薬、果実は正月の飾りにも使用。
オレンジ・サンボウカン・ナツミカンは同類、また臭橙かぶすはこの一種。
JA愛知東 『奥三河の農耕儀礼 「果樹の話5・橙と注連飾り」』 http://www.ja-aichihigashi.com/nou/noukou/121.html
「橙は不思議な果実だ。民俗学書を読むと、一般の果実は実が熟すと落下してしまうが、橙は落下せずに年越し
をし、四~五年も木になっている実があるという。
なかには、七年間の長期にわたり実っているものもあり、毎年少しではあるが果実が肥大するという。
橙は一本の木に新旧の実が付き、冬になると文字通りダイダイ色になり、夏には青い色に再び戻る不思議な
植物である。」
イー薬草・ドット・コム 『薬用植物一覧表 ダイダイ』 http://www.e-yakusou.com/sou/sou259.htm
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みかん (蜜柑) Mandarin Orange 原産地はインド |
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ミカン類の原産地はインド北東部のアッサム地方一帯。海外では、マンダリン、タンジェリンとも呼ばれます。
近年、日本のミカン(温州みかん)が海外でも人気になって゛MIKAN゛で通用する所や「サツマ・オレンジ」という名前で
販売している地域もあるようです、
特にカナダでは冬にオレンジを良く食べるそうで、クリスマス・オレンジというようです。そのオレンジに変わって、
ナイフを使わず、手だけで皮がむける日本のミカンが大人気。テーブル・オレンジと呼ばれているそうです。
日本からの国別の輸出先の約8割が、そのカナダ向け。
【阿部橘】あべ-たちばな
果実の名前。柑橘類の一種で、ミカンまたはクネンボとされる。万葉集「うましもの―の苔むすまでに」
【九年母】くねん-ぼ
ミカン科の常緑低木。タイ・インドシナ原産。高さ3m。葉はミカンに似て大形。初夏。香気の高い白色五弁花をつける。
果実は秋に熟し、大きさはユズに似る。皮が厚く、佳香と甘味とを有する。香橘こうきつ。香橙。くねぶ。
1712年(正徳2年)の『和漢三才圖會』(著者は大坂の医師 寺島良安、出版地は大坂) 巻八十七「山果類」では
「乳柑くねんぽ、俗云 九年母」として、名前の由来などが詳しく紹介されています。
1746年成立の『黒白精味集こくびゃくせいみしゅう』 (編者は江戸川散人 孤松庵養五郎) の上巻 四 「飯・汁・膾・差躬」
には、刺身のつまに「九年母切形」として紹介されています。
日本の食の歴史 「寿しの歴史と雑学」 膾・刺身・酢・海苔の歴史 世間に流布されている情報とは違う史実がたくさんあります。書く文献で検証
【蜜柑】み‐かん
ミカン属の一品種の温州うんしゅう蜜柑のこと。
ミカン科のうちの特にミカン亜科ミカン属の樹、またその果実の総称。常緑低木で高さ約3メートルに達し、葉は
長卵形または披針ひしん形で有柄互生。葉柄には左右に翼がある。6月頃、白色5弁の花を開く。液果は初めは
緑色で、黄橙色に熟する。果実は香りがよく、甘酸味があり食用、果皮は薬用または香料。ハッサク・ナツミカン・
ユズ・ポンカン・ウンシュウミカンなど。
大陸書房 「お金」おもしろ雑学 中江克己 著 1992.05.04 初版 慶應義塾大学 学術情報リポジトリ 『博物誌史料としての「お湯殿の上の日記』
http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php/AN10079809-20060930-0033.pdf?file_id=10485
読売テレビ ten. 『人形供養で有名 女性の信仰を集める1700年の古社 淡嶋神社の歴史と魅力に迫る』 19.08.21 放送
≪ 江戸時代前期に各地の特産ミカンが誕生 ≫
江戸時代の1675~79 (延宝3~7) 年に、「伊予蜜柑」「紀伊蜜柑」「肥後蜜柑」「備中蜜柑」『八代蜜柑」などが
『御湯殿日記』に記述されているようです。
【御湯殿の上の日記】おゆどののうえのにっき Wiki 御湯殿上日記
清涼殿内の御湯殿の上に侍した女官の日記。禁中の日常や女房詞などを知る好史料。
1477(文明9)から1826年(文政9)までのものが現存。
≪ 紀州ミカン ≫
桃山時代の1575 (天正3) 年、肥後八代産の苗木を移植したのが始まりと伝えられ、江戸時代初頭には紀州の
名産に。
『紀州蜜柑伝来記』などによると、慶長年間 (1596~1615) の初め、大坂・堺・伏見などへ蜜柑を小舟で運ぶように
なり、寛永11 (1634) 年に江戸へ初出荷したようです。
【紀州蜜柑】きしゅう‐みかん Wiki キシュウミカン
ミカンの一品種。中国原産。枝の多い低木で、葉は小形。果実も小さく、種子が多い。
最も古くから暖地に栽培され、寛永(1624~1644)年間に
紀州から江戸に出荷され、長く賞味されたが、温州うんしゅう蜜柑の普及によって圧倒された。
【温州蜜柑】うんしゅう‐みかん Wiki ウンシュウミカン
日本のミカンの代表的一品種で、普通、ミカンといえばこれを指す。果実は黄橙色の扁球形、果皮薄く無種子で、
美味。日本で偶発実生としてできたもので、日本の中部・南部の暖地のほか、北アメリカ・スペインでも栽培。
中国浙江省の温州はミカンの生産で有名だが、これとは無関係。早生温州など品種が多い。
元禄期前後の紀州藩では、ミカンの栽培~販売までが「蜜柑方」と呼ばれる藩の統制機関が存在していたそうです。
江戸時代中期頃はミカン1カゴは一両ほどする高値で売られていたようです。
人形供養で有名な和歌山市加太にある淡嶋神社は1700年の歴史がある女性のための神社で、雛祭りの起源。
江戸時代中期に紀州ミカンなどを大坂から江戸へ運び、幕府御用達の材木商として江戸でトップレベルの豪商に
成りあがった紀州商人の紀伊国屋文左衛門 (~1734年) が、江戸へミカンを運んだ船の帆柱があり、この柱の穴を
くぐると願いがかなうとも言われています。 雛祭りの起源 女性のための古社 和歌山市 淡嶋神社
江戸時代の蜜柑を運んだ船
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紀伊国屋文左衛門の船の柱
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紀伊國蜜柑林
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江戸四日市ノ蜜柑市
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1754 (宝暦4) 年、平瀬徹斎 (大坂の人) 編著。長谷川光信 (大坂の人) 画の『日本山海名物図会』全5巻は、
日本各地の名物を描いた絵本。巻の二には「紀伊國蜜柑」と「江戸四日市ノ蜜柑市」が描かれています。
「紀州・駿河、肥後八代よりきた蜜柑はすべて名物なり」というような事も書かれてあります。
「江戸市中には駿河、紀州蜜柑は大坂から下って、みかん山の如く届き、江戸の蜜柑市は京都・大坂より繁昌
している」ような事が書かれてあります。 国立国会図書館デジタルコレクション 『日本山海名物図会 5巻』
関西テレビ ちゃちゃ入れマンデー 『関西vs全国 色んな小競り合いに決着つけるで! 2SP』 16.10.11
≪ 愛媛vs和歌山 おいしい「みかん果汁100%ジュース」はどっちだ対決 ≫
農林水産省調査による果樹出荷統計で、温州ミカン収穫量で2004年以降、愛媛を抜いた和歌山が10年以上
連続日本一。JA和歌山県産では「和歌山は1年中果実が採れる果樹王国です」とPR。
JA全農えひめでは「かんきつ類の生産日本一、品質といえば愛媛県が日本一」とPR。
そこで、それぞれが誇る「みかんジュース」の飲み比べ対決。愛媛県はみかんジュースで超有名なポンジュースと
和歌山県では、お中元の定番となっているJA和歌山が販売しているジョイン・ジュースの銘柄を隠した両県民各35人
ずつの「どっちが美味しいか?」飲み比べ対決調査を関テレが行いました。どちらも果汁100%。
ポンジュースは和歌山県でも普通に販売しているようで、調査した県民の中には和歌山のジュースだと思っているも
何人かいました。ちなみに愛媛県の蜜柑果汁のポンジュースの名前の由来し、1952年に当時の久松定武知事が
「ニッポン一のジュースになるように」と命名したものらしいです。
愛媛県でも和歌山県でもジョインジュースの方が美味しいと思った人が大半という結果になりました。
NANERまとめ 『 【トマトじゃない】新しい!みかんケチャップとは!?』 13.04.27 配信
http://matome.naver.jp/odai/2136706498386075701
有田みかんを使ったジュースやジャムなどの加工品を生産している早和果樹園が2011年から販売しているそうです。
みかんの味そのものに、酢と砂糖と香辛料の辛味がほどよく混ざっていて、かつおや昆布のエキスが加えられています。
とろっとした形状で、トマトケチャップと同じように使えます。
【有田】ありだ … 和歌山県北部の市。有田蜜柑みかんの主産地。人口3万2千。
幻の魚「スマ」 養殖と出荷を巡る和歌山県vs愛媛県のバトル。 京都vs静岡 おいしい茶はどっちだ対決 大阪VS東京 味オンチ調査 熊本県民と静岡県民が東京の水道水とを飲み比べた調査
バラ科のフルーツ 梅干し食べ比べ 和歌山vs福井・福島
テレビ大阪 かがくdeムチャミタス! 『ここを見て! あま~いミカンの見分け方』 17.12.03 放送
≪ 甘いミカンの見分け方と保存法 ≫
同じ木になっている実でも日光がよくあたる外側の方が甘い。番組で糖度を調べた結果、
内側10.0度に対し外側14.5度という大きな違いがありました。
ヘタ (枝と繋がっている茎) が細い方が木の外側になる実。
皮の色が濃く、ツブツブがきめ細かい方が甘い。
保存は箱や袋から出して、1コずつ通気性の良い所に並べて置くのがイチバン良いそうですが、
並べて置くスペースが確保じらい箱買いの場合は、湿気を吸収させる為に新聞紙を敷き
ヘタの部分を下にして保存した方が傷みにくいそうです。
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NHK あさイチ 『"JAPA"なび 広島・呉』 12.121.20 放送
フジテレビ めざましテレビ 『冬の定番みかんがピンチ!? 人気回復への秘策とは?』 17.12.13 放送
≪ 品種改良で進化するミカン ≫
1980年代代まで果物の中で消費量がダントツNo.1だったミカンですが、年々消費が減少し2000年頃にはバナナや
リンゴと同水準に落ち込み、2015年頃にはリンゴに抜かれて第3位。
核家族化で箱買いする家庭も減り、コタツでミカンという感覚も無くなってきているのが主な要因と分析されています。
当店でも色々なフルーツのシャーベットを販売していますが、年々に酸っぱい味のフルーツを食べない傾向にあります。
酸っぱいフルーツには、ビタミンCが多く含まれているので、美容や健康など体には良いのですが。
消費減を受けてミカンも品種改良が進みました。2005年に品種登録された愛媛県の「紅まどんな」良い物は2012年で
1コ500円。一般のミカンの平均糖度は11度前後、紅まどんなの糖度は12~13度あります。
JA全農えひめと製薬会社が共同で愛媛県公認の研究結果によると、皮に育毛効果成分がある事が判明し、新薬の
研究を行っていく予定。但し、皮を食べるだけでは育毛効果は期待できないそうです。。
2017年現在では、愛媛県の「クィーン・スプラッシュ」など糖度13度以上ある甘い品種が登場しています。
また、消費者庁が機能性表示食品と認定した「三ヶ日みっかびミカン」という品種は、骨粗しょう症予防に効果がある
そうです。
関西テレビ ちゃちゃ入れマンデー 『冬の関西を大調査! ご当地ジョーシキ』 16.01.05 放送
≪ 和歌山県民のミカンの剥き方 ≫
和歌山県民のミカンの剥き方は合理的。まず、お尻の部分から半分に割り、3または4分割に
分けてから、中心部から皮を剥す。県民がミカン1コ剥く時間はわずか10秒以内。
皮が柔らかい有田ミカンだから可能だそうです。
有田市周辺では、収穫時期になるとミカンの収穫のバイトが普通で、自分の仕事より親戚の
畑の収穫作業を手伝うのが優先だそうです。
(静岡でも茶葉収穫時期になると、そちらの方を優先するそうです。)
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JAありだ 『有田みかんについて 「保存法」「有田むき」』 http://www.ja-arida.or.jp/orange/mikan04.php
フジテレビ みんなのニュース 17.01.13 放送によると、愛媛県の産地・宇和島のみかん農家の人たちも『有田
剥き』と同じ剥き方をしているそうですが、愛媛県中央部にある県庁所在地の松山市の取材では一般的な剥き方を
しており、愛媛県内には普及していないと伝えていました。
【宇和島】うわじま
愛媛県南西部の市。もと伊達氏10万石の城下町。豊後水道に臨む伊予いよ南部の中心都市。段々畑とミカン
栽培が有名。人口8万9千。
NHK Eテレ すイエんさー 『ミカンをむくときに白いスジをキレイに取りたい』 13.01.29 放送
≪ 白い筋をキレイに取る方法 ≫
ミカンの白い筋の正式名称は『アルベド』で、水分や栄養を実に送る管 (維管束いかんそく)。
この部分にはペクチンが豊富に含まれています。栄養が有るので本来は食べた方が良い。
和歌山式と同じように4分割にしますが、白い筋はヘタに近いほどが太いので、皮は切り離さない事が重要です。
次に白い筋を取ろうと力を入れ過ぎると力が集中して途中で千切れます。
皮を剥くという感覚と逆で、実だけを皮から取り外すようにするのがコツのようです。
≪ 蜜柑の缶詰・ママレード ≫
1927 (昭和2) 年に広島県の加島正人がアルカリによる剥皮法でのミカン缶詰の製造に成功。
1930年にミカンの缶詰を英国ロンドンに輸出し、マグロの缶詰とともに日本から重要な輸出品となっていきました。
1932 (昭和7) 年、四ツ菱食品の浜田文二が塩素を使用したミカンの酸剥法を開発し特許を習得。
翌年に酸とアルカリを併用した方法に改良。
1932 (昭和7) 年12月、広島県竹原で廿日出要之進が「アヲハタ」を創業し、ミカンの缶詰やママレードを製造販売。
缶詰の始まり 2015年に発見、70年以上前に製造された赤飯の缶詰など
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オレンジ Orange 原産地 中国 |
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【オレンジ】orange Wiki オレンジ
ミカン科の果樹およびその果実の総称。特にインド原産ダイダイ類のネーブル‐オレンジ・バレンシア‐オレンジ
などをいう。生食・ジュース用に大規模に栽培。甘橙。スイート‐オレンジ。
TBS 世界ふしぎ発見 『世界を変えた! シチリアの美味しい秘密』 13.01.26 放送 より →
オレンジはローマ帝国末期頃、中国からアラブ商人によってアジアやヨーロッパにもたらされました。(諸説あり)
生食用はスイート・オレンジと呼ばれます。
バレンシア
一般的にオレンジと言えば、これ。ちょっと酸味が強いので、ジュース用に
使われる。日本には大半がカリフォルニア産が輸入されています。夏の6~10月。
ネーブル
おへそのような窪みがあるのが特徴。バレンシアより甘い感じ。11~5月頃。
ブラッド
果肉が赤いオレンジ。日本にはジュースが輸入されています。
ブラッドとは「血」。グレープフルーツのルビーの赤い色より、かなり真っ赤。
シチリア (イタリアの南部の島、ジェラートの本場) オレンジとも言われる。
主にジュースやジャムに加工されて消費されます。
最近では、日本国内でも栽培されています。
バレンシア・オレンジ
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ネーブル・オレンジ
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ミネオラ・オレンジ
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シチリア島 ブラッド・オレンジ
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清見(きよみ)
温州みかん×オレンジの交配種。他にも「はるみ」など色々とあります。
ビター
種がたくさんあり、酸味が強いのでマーマレード、キュラソーなどリキュールの香りづけに使われます。
地中海地方では、オレンジフラワーウォーター、と言い (香水のようにする) 花を目的に栽培しているとか。
ミネオラ
みかん(マンダリン)とオレンジの交配種の一つ。アメリカ産
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デコポン |
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ポンカン インド原産で明治中期頃に日本に伝来した柑橘類。
デコポンなどのように上部にデコ(張り)のあるのが特徴で、漢字では「椪柑」
「凸柑」と書くようです。ほとんど市場には出回らない。
果肉がオレンジ色。ミカンと同じように手で皮がむけます。
味はネーブル・オレンジに似た感じ。
デコポン 清見オレンジ×ポンカンの交配種。
不知火(しらぬひ)←「しらぬい」と発音。熊本県の不知火町で最初に栽培された
事から、不知火という品種になった。
その不知火の中で、糖度(甘さ)など一定の基準をクリアしたものだけが
「デコポン」というブランドで出荷されるそうです。
三宝柑さんぽうかん もデコのある柑橘類。和歌山県原産。
江戸時代、和歌山で珍しい実を付けるミカンの原木が1本だけ見つかった。
その実を三方(神様へのお供えをのせる台。例えば、お鏡餅をのせる台の事)
に乗せて、城主に献上した事が名前の由来とか。
ほとんどが和歌山県内で消費されるようです。
【椪柑・凸柑】ポンカン Wiki ポンカン
(ポンはインド西部の都市プネの別称プーナ Poona による)台湾・中国南部に産する
ミカン類の代表的品種。
原産地はインド。日本では鹿児島県などで生産。花は白色、果実は冬に熟し、大形で
扁球形または球形。果皮は厚く、橙黄色。果肉は柔軟で、香気高く甘味が多い。
【でこ‐ポン】 Wiki シラヌヒ
蜜柑の一種。ポンカンと清見オレンジを交配。へたが盛り上がり、甘味が強く皮が
剥きやすい。
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熊本県産 ポンカン
愛媛県産 デコポン 不知火
和歌山県産 三宝柑
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伊予柑 1~4月頃 |
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ミカンとオレンジの交配種。愛媛県の特産品。
最も果汁が多く果肉が軟らかい。ジューシーな蜜柑。
他の晩柑類やグレープフルーツなどの柑橘類特有の苦みがない。
【伊予柑】いよ‐かん Wiki 伊予柑
ダイダイ類柑橘の一品種。1887年(明治20)山口県で発見され、90年愛媛県に導入。
気候・風土に適合し、栽培が拡がった。甘酸味が強く多汁。
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金柑 (きんかん) 別名 金橘(きんきつ) Kumquat 原産地 中国 |
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マスカットの粒くらいの小ささの金柑は、ミカン科キンカン属。
他の柑橘類(ミカン科ミカン属)とは少し違うミカン類です。
中国の長江流域あたりが原産地と言われています。
中国で「黄金のオレンジ」を意味する。「kam kawt」という名が元になっています。
6種類ほどありますが、酸味の少ない寧波(にんぽう)金柑という種類が、最も多く栽培
されているそうです。
金柑は一般的に皮を食べます。果肉は酸っぱく苦みがあるので、食べない事も多い
ようです。普通のミカンや伊予柑なども皮をマーマレードにして食べる事が可能です。
清見オレンジや、はるみオレンジなど国産オレンジ、国産ミカン類には防腐剤の使用
は禁止されています。
でも、輸入物のオレンジ系の皮には防腐剤などか振りかけてあるようなので、食しない
ようにした方が賢明です。
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【金柑】きん‐かん Wiki キンカン
ミカン科キンカン属の常緑低木。中国から渡来、暖地で栽培。高さ約2メートル。葉は長楕円形、葉柄は狭い
翼をもつ。夏の頃、葉腋に5弁の小白花を開く。果実は小形で冬に熟して黄金色となる。生のまま、または煮て
食べる。酸味が強い。ヒメタチバナ。漢名、金橘。
キンカンの日本文献初の記述は、1444 (文安1) 年成立の室町時代の国語辞書『下学集』かがくしゅう。
金柑のシャーベットは10年くらい前に1~2回ほど、ごく少量販売した記憶があります。そのまま生食というわけにも
いかないので、シロップ煮してアクを取ってからシャーベットにしました。
金柑特有の味わいは、好きな人には好評でしたが、一般向きはしない味わいだと思います。
ジャム風にして、ヴァニラ・アイスにマーブルにすると、いいかも知れませんね。
宮崎県産の大粒金柑、商品名「金柑たまたま」←東国原知事が命名したそうです。
≪ クアット ≫
金柑と柑橘系を交配させたフルーツ。 ライムクアットlimequat オレンジクアットorangequat (フランス語) など。
カラモンジン、カラモンディン Calamondin (英語) ← フィリピンのフルーツ。金柑とマンダリン(みかん)との交配種。
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ブンタン、ザボン、ポメロ など 原産地 マレーシアなどマレー半島 |
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文旦(ぶんたん)類は柑橘類で最も大きい。
日本に伝わったのは江戸時代で、「謝文丹」という中国船の船長の名前から名付け
られたと言われています。またザボンという地域もあります。ポメロは英語。
『長崎洋学史』に「紫ザボン」が1667 (寛文7 )年に渡来した記述があるそうです。
『御湯殿日記』の1683 (天和3) 年に「唐九年母とう-くねんぼ」として記述。
【世界最大の柑橘類 ポメロ 東南アジア各地】 |
土佐文旦
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長崎県の平戸ブンタン 高知県の土佐ブンタン 鹿児島県の阿久根ブンタン
愛媛県の宇和ポメロ などがあります。
熊本県の晩白柚ばんぺいゆは、ブンタン類で最も大きい。こちらも世界最大級です。
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熊本県産 晩白柚
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【ザボン】zamboa ポルトガル・朱欒・香欒
ミカン科の常緑高木。アジア南部の原産。暖地に栽培。葉は卵状の長楕円形、葉柄に広い翼がある。
初夏、白色5弁の花を開く。果実は径15センチメートル余の扁球形で果皮は厚く肌が粗く、果肉は黄色でやや
苦味がある。果肉の紅紫色のものを「うちむらさき」という。
ハッサク・グレープ‐フルーツは同類。文旦。ジャボン。ザンボア。
【文旦】ぶん‐たん Wiki ブンタン Wiki 晩白柚
① ザボンの一品種。果実は洋梨形でザボンより小さい。生食するほか、果皮を砂糖漬とする。
九州南西部で栽培。ぼんたん。
② ザボンの別称。
TBS あさチャン ! 『クチコミ5倍上昇中 世界最大「ばんぺいゆ」』 15.03.02 放送
≪ 世界最大の晩白柚 熊本県で収穫 ≫
2014年に熊本県八代市の県立八代農業高校で収穫した晩白柚の重さが、これまでより32g重く4890gもあり
ギネス記録に申請中だそうです。
≪ ばんぺいゆ農家の中西薫さんによる 白いワタ部分の砂糖漬けの作り方 ≫
① 黄色い外皮の部分を削ぎ落します。 ② 熱湯に5分ほど浸す。
③ 冷たい水で押し洗うような感じでアクを抜きます。手で押して水気を切る。
②と③を 交互に3回繰り返します。 ① → ② → ③ → ② → ③ → ② → ③ → ④
④ 晩白柚の白いワタ 100g に対し、水 200cc をフライパンや鍋で沸騰させ 砂糖 250g を煮溶かます。
砂糖が焦げ付かないうちにワタを入れて砂糖水を吸わせます。
※ 番組では火加減など細かい情報ありませんでしたが、強火だと水分の蒸発が早く砂糖を入れると焦げ易い
ので、砂糖投入前に弱火にする方がうまくいくと思われます。
⑤ ワタが砂糖水をたっぷり含み黄色っぽく変化したら、皿などに取り上げて冷まし、グラニュー糖をまぶすと少し
苦みが残った甘い砂糖漬けが完成。
つくる楽しみ 『晩白柚の砂糖漬け (ザボン漬け)の作り方』 http://ws-plan.com/fruit/banpeiyu-satou.html
【ザボン漬】ざぼん-づけ 百菓辞典
長崎の名物、果実菓子。ザボンの外皮を薄く削り、肉厚の中皮を切って糖蜜に漬け、乾かしてから砂糖をふり
かけて作る。ザボンはポルトガル語のザンボワ (zamboa) から転じたもので、みかん科の果実。ブンタン (文旦、
ボンタン) に同じ。日本には寛永7年 (1630)、清国の船長 周九娘が、長崎に伝えたといわれる。
鹿児島名物の文旦漬(ボンタン漬)は、ざぼん漬と同様なもの。
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グレープフルーツ Grapefruit 原産地 西インド諸島のバルバドス島 |
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文旦やザボンの突然変異といわれています。19世紀頃、米国のフロリダで栽培が始まったようです。
グレープフルーツの名前は、この果実がぶどうの房のように、まとまって実がなる事から。
日本に出回っているのは、ほぼ100%アメリカ産(カリフォルニア、フロリダ)の輸入品。
果肉の色によって3種に分かれます。
白色 ホワイト・マーシュ (マーシュ・シードレス)
ピンク ピンク・マーシュ (トムソン)
赤色 スター・ルビー (レッド・ブラシュ)
グレープフルーツは風邪薬などの薬類とは同時に摂取しないように気をつけましょう。
アグリ グレープフルーツと タンジェリン (オレンジの種類) の交配種。
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毎日放送 知っとこ ! 『世界の朝ごはん 「米国フロリダ州オーランド」』 14.01.25 放送
フロリダ州オーランドの郊外フォートピアースという場所でグレープフルーツは栽培されており、日本に輸入される
大半はここから。
【グレープ‐フルーツ】grapefruit Wiki グレープフルーツ
ミカン科ザボン類の大形柑橘類。果序がブドウのように総状なのでこの名がある。アメリカで作出された栽培品種。
形は夏蜜柑ほどで、皮は黄色。味は夏蜜柑より酸味が少なく、生食・ジュース用。
北米南部やイスラエルで大規模に栽培。
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スイーティー Sweetie / オロブロンコ Oroblanco 原産地 米国のカリフォルニア |
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オロブロンコ
1958年にアメリカのカリフォルニア大学で改良されたグレープフルーツ×ポメロの
交配種。1970年代から同州で一般的に栽培が始まる。
スイーティーよりも黄色味が強い果皮。
スイーティー Wiki スイーティー
1984年にオロブロンコがイスラエルで栽培され始め、スイーティーという名に。
オロブロンコ(米国産)と、スイーティー(イスラエル産)は同一品種。
冬も温暖な気温の為、果実も葉緑素が分解されにくいので、緑色が残りやすい
そうです。
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日本では1991年から輸入が始まり、スイーティーの方が知名度が高いようです。
11~2月頃の期間出回ります。グレープルーツと比べ、大きさは同じ。味は酸味が少ない。
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はっさく (八朔) 1~6月頃 |
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八朔は元々、旧暦の8月1日(現在の9月1日) 頃まで食べられるから付いた名前だとか。
でも、食べ頃は1~4月頃。
果汁が少なめで、サクサクとした食感が特徴です。
和歌山県、愛媛県、広島県などが産地。
【八朔】はっ‐さく 八朔柑。 Wiki ハッサク
ミカンの一品種。ブンタンと他の柑橘かんきつ類との交配種。甘ずっぱく、風味良好。
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甘夏ミカン 2~6月頃 / 夏ミカン 5~8月頃 |
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4月頃が最盛期。夏ミカンの変種。はっさくと伊予柑の中間位の食感。
近年は、本家の夏ミカンより、こちらが人気。
夏ミカンは、甘夏ミカンより酸っぱい。熊本県、愛媛県が主産地。
Wiki ナツミカン より抜粋
『山口県、特に萩市で多く栽培されている。明治期には萩藩において、職を失った武士
への救済措置として夏みかんの栽培が奨励されており、当時植えられた夏蜜柑の木が
今も萩市内に多く残る。
本来の名称は「夏代々(なつだいだい)」である。しかし、明治期に上方方面へ出荷する
事となった際に、大阪の仲買商人から、名称を「夏蜜柑」に変更するよう言われ、それ
以来商品名として命名された「夏みかん」または「夏蜜柑」の名前で広く知れ渡った。
大阪はじめ関西地方では、中風のことをヨヨと呼んでおり、「代々」が「ヨヨ」と読める
ことから、夏に「夏代々」を食すと「中風になる」という、誤った俗説が流れ、夏みかんの
売上が下がったため、大阪商人は改名を勧めたという。』
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【夏蜜柑】なつ‐みかん
ミカン科ダイダイ類の常緑低木。高さ約3メートル。葉は楕円形。葉柄は有翼。初夏、葉腋に白色の五弁花を
開き、花後、扁球形の大きな液果を結ぶ。秋、黄熟するが、翌年春から夏に食用にし、酸味と苦味とを有する。
もと山口県長門市の産、今は各地に栽培。ナツダイダイ。
【鳴門蜜柑】なると-みかん
ナツミカンの一品種。果実は大きく、果皮・果肉ともに橙黄色で美味。淡路島洲本付近の特産。
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日向夏 5~6月頃 |
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宮崎県特産。日向(ひゅうが)地方に自生していた柑橘類。柚子の突然変異種?
Wiki ヒュウガナツ
『1820年に宮崎市の真方安太郎の邸内で偶発実生として自生しているのが発見された。
発見時には酸味が強く、食べられることはなかったが、その後に広く栽培され始めた。』
皮の色は文旦系のように黄色っぽい。
白いワタの部分が分厚く、甘味もあるので、実の部分と共に、このワタの部分を食べる
のが普通。という珍しい柑橘類です。
黄色い皮の部分を「フラベド」と言い、白いワタの部分を「アルベド」と言うそうです。
「アルベド」は白いふわふわした部分と白い筋の総称を言い、日本語では白い部分を
「維菅束」や「中果皮」と言うようです。
維管束とは、実に栄養を送る器官で、動物で言うなら血管のような役割。
ミカン類の白い部分「アルベド」には、下記のような栄養素が含まれているそうです。
ペクチン ・・・ コレステロールを低下させる作用。と食物繊維豊富なので、便秘の解消。
ヘスペリジン ・・・ 血圧上昇を抑える。血管・血液の活性化。
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ブッシュカン 仏手柑 インド東北部 |
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黄色のトウガラシを何本も くっ付けたような形で、仏様の指のように見える事から。
生食には向かないとされ、砂糖漬けなどで。
変わった形の実なので観賞用として栽培される事が多いようです。
【仏手柑】ぶしゅ‐かん、ぶっしゅ‐かん Wiki ブッシュカン
ミカン科の常緑低木。シトロンの変種。高さ3メートル余。
幹はユズに似て枝に刺とげがあり、葉は楕円形。
初夏、白色5弁の花を開く。果実の下端は裂けて、指を列ねた形に似る。
砂糖漬にして食用とする。テブシカン。
宮中記録『御湯殿日記』の1625 (寛永2) 年に「ふしゆかん」との記述があります。
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