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野菜の雑学 |
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朝日放送 ビーバップ ! ハイヒール 『聞いて美味しい 野菜の話 ~知られざるその神秘に迫る~』 12.12.13 放送
TBS ひるおび 『五輪は第2の開国 1964年の東京五輪で生活に変化』 13.09.16 放送
関西テレビ NMBとまなぶくん 『野菜のおいしさに迫る ! 「ちょっと変わった最新野菜&果物」』 13.11.07 放送
朝日放送 ビーバップ ! ハイヒール 『食の企業列伝』 15.03.19 放送
朝日放送 ビーバップ!ハイヒール 『ニッポン・植物ミステリー』 15.09.10 放送
現在、日本で食されている野菜は約140種類ですが、日本原産の野菜は全部で20種類程度しかないそうです。
お馴染みの野菜の多くは海外から持ち込まれ、日本で品種改良したものでした。
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恵泉女学園大学 Dr.ベジタブルこと 藤田 智 教授
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例えば カボチャは、鉄砲や金平糖などと同じくポルトガル人によって日本に持ち込まれ、カンボジアの野菜だった
ため『カボチャ』と呼ばれました。エリンギが食べられ始めたのも、わずか20年くらい前から。
庶民の園芸ブーム 桃山時代の兵庫県の接ぎ太夫。 江戸時代に草花研究の本草学が盛んになった。 江戸時代の朝顔ブーム、ペットブームは大坂から。
≪ 1964年の東京オリンピックから、多くの国民が「生サラダ」を食べるようになった ≫
日本オリンピックアカデミーの元理事だった上智大学 師岡文男 教授によると
「外国人が生野菜 生サラダを食べるということで、高原レタスなどを栽培し始めたのは東京オリンピック頃だったと思います。
当時の日本では、野菜を生で食べる習慣はあまりなかった。覚えているのは、フレンチドレッシングの作り方が新聞広告に
載ったこと。この事がきっかけで生野菜サラダが広まりました。」
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1964年オリンピック開催期間中に日清精油 ㈱ サラダ油の広告↓
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魏志倭人伝には
『倭地?暖、冬夏食生菜、皆徒跣』とあり、「倭の地は温暖で冬や夏も生野菜を食べ、皆が裸足で歩いている。」
という記述があります。
野菜の栽培が始まると、人間や牛馬の尿糞などを肥料としていた為、寄生虫が媒介します。
その為、葉野菜は火を通して食べるのが普通になったと考えられます。
春の野菜がほろ苦いのは、眠っている体を起こすため。 夏の野菜は熱い体を冷やすため。
秋の野菜は冬に供えるため腹持ちが良い。 冬の野菜は冬眠に備えるため栄養価が高い。
野菜もフルーツも旬を食べるのが味も栄養的にも体も良く。価格も安い。
もやしは、平安時代の『本草和名』にも「毛也之もやし」として書かれ、薬草として育てられていたそうです。
【本草和名】ほんぞう-わみょう
日本最古の本草書。本草約1025種を掲げて注記。2巻。深江 (一説に深根) 輔仁が醍醐天皇の勅を奉じて撰。
918年 (延喜18) 頃成る。輔仁本草。
≪ 野菜の正しい保存の仕方 ≫
キュウリ 寒さに弱いので、買ってきてすぐに冷蔵庫に入れると低温障害で傷みやすくなる。
冬に室温が低い場合は新聞紙で包む。適温15℃。
タマネギ 常温だと発芽し、栄養価が下がるので、冷蔵庫で冷やし成長を止めた方が良い。適温0℃。
豆苗 (とうみょう) が育つとインゲンに
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カイワレはダイコンに
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ブロッコリースプラウトもブロッコリーに
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青汁の原料として有名なケール kale は色んな野菜に改良されています。 玉葱が広まった理由 (なにわ野菜)
ケールは葉が縮れた物。コラードという野菜は葉が縮れていないケールの事。 (←広辞苑 より)
また中国や東南アジアで花茎を食べる芥藍 (かいらん) はチャイニーズ・ケールと呼ばれる。
カマボコ・天ぷらの歴史・雑学のページ 昭和初期の東京での野菜の天ぷらの呼び方 キャベツも胡麻油で揚げ物に
≪ ブロッコリー・スプラウトが薄毛に効く? ≫
近年、薄毛で悩む女性が増えているそうです。
2013年に再生医療の新法が成立したのを受け、民間企業でも細胞培養などの研究をする事が可能になりました。
東大阪市 日本一の私立大学 近畿大学 近大マグロ、バイオコークス、画期的な網戸など
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発芽して間もないブロッコリー・スプラウトのエキスが、
「発毛司令塔」と呼ばれる毛乳頭細胞の分裂を促進
する事が判明。
毛乳頭細胞を約1.8倍増殖にさせる事に成功したそうです。
近畿大学 (東大阪市) と共同研究していた発毛関連の
大手、リーブ21(大阪市) がブロッコリー・スプラウトの
エキスを含む商品を開発。
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2014年5月の毎日放送ちちんぷいぷいの取材によると、神戸のポートアイランドにある資生堂の細胞加工培養センター
では、自身の毛髪細胞を培養して薄毛部分に注射移植して増毛に繋げる。早ければ2018年頃に実用化を見込んでいる
そうです。
≪ トウモロコシの繊維を利用した砂漠化の防止 ≫ 世界人口の増加で水・食糧不足の時代が到来 日本の農業支援など
玉蜀黍 (トウモロコシ)は、中南米原産でイネ科の一年草。世界三大穀物の一つ。
ヒゲはトウモロコシの雌しべで、茎の先端の雄しべから花粉が落ち、受粉して実を付けます。
ヒゲ1本ずつの根元に実が1コずつ繋がっています。
トウモロコシは非常に水を必要とする植物で、米国では雨の少ない地域でも地下水を利用して栽培している為、
地下水の枯渇が問題になっていたりします。
近年の異常気象の影響で、地球の砂漠化が進んでいます。食い止めるには植物を植える必要がありますが、風によって
砂が移動する為、植物の根が固定しないという問題があります。
藁の束を格子状に埋め込み砂の流動を防ぐ『草方格』という方法がありますが、広範囲に設置するには限界があるそうです。
東レと、ニットメーカーのミツカワ (福井県) がニットを編む技術を
使い、トウモロコシのポリ乳酸繊維
(微生物によって、水・二酸化炭素に分解される) を筒状に
編んだロールプランターという新製品を開発。
『草方格』作業の効率化を実現しました。
≪ 美味しい野菜選びテスト ≫
答えは、この下のキャベツの次に ↓
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キャベツ
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キャベツのジェラート
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1ヶ月水につけておいた大根
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日本テレビ 月曜から夜ふかし 10.03.19 放送
徳島県と香川県は野菜の摂取量が男性別、女性別で共にワースト2らしいですよ。
≪ 札幌大球たいきゅう ≫ 日本テレビ ザ ! 鉄腕 !DASH !! 『出張DASH村「北海道夕張郡」』 14.01.19 放送
日本一大きいキャベツの品種「札幌大球」。北海道だけで栽培され雪の降る前の2週間だけ収獲されます。
昭和初期頃、北海道のキャベツ生産量の半分を占めていましたが、現在栽培しているのは10数軒のみ。
普通のキャベツは種まきから2ヶ月半くらいで出荷が可能。キャベツは成熟後も内側から葉が成長しますが1ヶ月ほどは
割れず出荷可能な状態。
一方、札幌大球は収穫できるまで5ヶ月間かかり、同じ日に種まきしても成長の速度がバラバラ。収獲のタイミングが
難しいそうです。また成熟後2週間で実が入りすぎて葉が割れパンク。パンクすると空気に触れるので酸化し味が落ちて
商品として出荷できない。
栽培が難しく、収獲するのも大変な為、約3割は商品として出荷できない。生産効率が悪いので生産が減ったようです。
普通のキャベツの倍の期間、養分を吸って光合成しているので、甘くて美味しい。価格は1個 8~10㎏の物が1000円ほど。
≪ 美味しい野菜選びテスト 答え ≫ 美味しい野菜 八百屋を営む 野菜芸人の土肥ポン太によるQ&A
根元が赤い (ピンク) ホウレンソウは露地栽培の証拠。軸が太く、葉の色が濃く瑞々しいものが新鮮で甘い。
キュウリは色が濃いいほど太陽の光を浴びており美味しい。トゲが尖っている物ほど新鮮ですが、このトゲ (粒) の部分が
無い品種ある。先端から痛むので、先端がシワシワのキュウリは水分が抜け始めていて味も食感も落ちます。
丸みを帯びていれば、楕円形でイビツなトマトは味が濃い。イビツなのは水分が少なく育てたものなので、味が濃厚で甘い。
白菜の黒い斑点は栄養過多になった細胞によるもので、その部分も味に変わりはありません。
外側の葉がしっかり付いており、ずんぐりむっくりな形で重たい物がよい。
白菜の芯が盛り上がって大きい物は鮮度が落ちているので、芯の部分は小さい方が良い。
美味しくない野菜
ポコボコのジャガイモは、土の中で石などの障害物により
凸凹ができた証拠。
傷が無く丸みがあり、滑らかでしなびていない重い物が
良いジャガイモ。
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大根は鮮度が落ちると葉っぱが外側から抜け落ちていくので、葉っぱが多いほど新鮮です。
※ 一般的な選び方の参考にしてください。但し、トマトなどは品種や使用目的により丸い方が良い場合もあります。
大根の葉は、炒めると美味しいです。
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日本の伝統野菜 |
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朝日放送 ビーバップ!ハイヒール 『美味しくて面白い! 野菜から大阪が見えてくる』 15.12.03 放送
関西テレビ みんなのニュース アンカー 『みんな?のギモン 「大阪になぜ野沢菜記念碑が?」』 16.11.11 放送
朝日放送 キャスト 『澤田有也佳のおさんぽだわさ 「大阪・泉佐野市にて 泉州玉ねぎ」』 19.05.07 放送
江戸時代の野菜の評価は 大阪野菜 > 京野菜。
実は大阪の「なにわ」は「菜庭」「魚庭」とも字が充てられ、
古来から近代化する時代まで、野菜も水産資源も豊富。
日本の葱の発祥は大坂、江戸時代は多くの種類の野菜が
名産でした。干瓢も大阪の木津が一大産地でした。
また淀川の鯉や鰻も日本一と称えられていました。
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1765年頃の『浪花茶里八景』には、「土肥へ地栄へにんじん大根のよきはいふに不及」とあり、大坂の野菜の品質が高い
事を示しています。
『摂陽奇観』 浜松歌国 (大坂の木綿問屋の子、随筆家・歌舞伎作者。1776~1827) 著には「浪花茶里八景」と題して、
大坂の著名な茶屋や社寺などの行楽地の記述があり、名産として「難波のにんじん」など藍や麦など難波を代表する
作物は多岐に渡っていた事が示されているようです。
≪ 茄子 ≫ 「ナスビ」と呼ぶのは奈良時代から。「ナス」は江戸時代から。
茄子の原産地はインドで、奈良時代頃に中国経由で日本に入ってきたようです。
奈良県の平城京の長屋王 (684~729年) 邸跡から出土した木簡の一つに「奈須比」とあります。
大阪泉州地域で栽培されている「泉州水ナス」は平安時代から栽培されています。
東日本のナス栽培は江戸時代以降で、西日本で「ナス」と呼ぶ人が多い地域は昭和の戦後に栽培され始めた地域。
静岡県の「折戸ナス」の促成栽培の初物は、江戸で1コ1両 (約10万円) の価値が付いた事があるようです。
泉州水ナス
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大阪摂津市の鳥飼ナス
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河内地域の大阪ナス
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静岡県の折戸ナス
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江戸時代の促成栽培 ビニールハウスの元祖とも言える栽培の知恵が誕生
「ナスビ」と「ナス」の言い方が分かれた理由、「一富士・二鷹・三なすび」の鷹は鳥では無かった?
≪ 日本のネギは大阪発祥 ≫
711年京都の伏見稲荷の建立の際に大阪からネギの種が運ばれ栽培されました。これが「九条ねぎ」の始まり。
江戸には、江戸幕府の始まりにともない、大阪から大勢入植した人たちがネギの種を砂村にて栽培、江戸の風土のもと
砂村ネギが生まれ、更に千住に種が運ばれ改良され千住ネギとして定着しました。これが関東のネギの始まり。
名古屋名物の守口漬けは大阪の守口大根が伝わったもの。現在、守口大根は岐阜県長良川流域で作られています。
奈良漬けの白瓜は、奈良街道の大坂の起点だった玉造の玉造黒門越瓜しろうりが使われていました。
タマネギは兵庫県淡路島産が有名ですが、日本でのタマネギの発祥は北海道と泉州とされています。
大阪の泉州の種と栽培が伝わった事が書かれてた文献が淡路島にあるそうです。
現在は逆に泉州の方が淡路島から栽培技術を教わったりする交流があるようです。
鴨南蛮そば 葱の歴史 京都の「九条ねぎ」も江戸のねぎも大坂がルーツ と 鴨なんばの謎
関西青ネギ、関東白ネギ もう諸説は不要、決定的な記述を発見!! 関西は青ネギなのに江戸時代は「根深ネブカ」と言った。その謎が判明。
京野菜 なにわ伝統野菜、大和伝統野菜は、
大阪の歴史と雑学カテゴリー 大阪と関西の食文化1のページ 大阪 なにわの伝統野菜のところで。
長野県の佐久の養殖鯉は大阪の鯉を連れてきたという説があり、東京の漁業と築地市場の始まりも大阪からの移住者に
よるもの。関東の鮮魚流通は大阪の商人たちによって構築され運営されました。
日本酒や酢、和食なども大阪発祥です。食の歴史雑学の各ページや、日本の歴史雑学の各ページをご覧ください。
また、東海~千葉あたりも江戸時代中期頃に大阪・和歌山・瀬戸内海地域の漁民が移り住んだ事で漁業が発達しました。
江戸の漁業の始まりと鮮魚流通システムの確立および運営は大坂人とその子孫によって成り立っていました。
築地市場 (昭和10年開場) 江戸や関東の海魚食は大坂からの漁民と商人が始めた
≪ 干瓢の生産も大坂が最初とも言われています ≫ 干瓢巻は木津巻と呼ばれていました。
【干瓢・乾瓢】かん‐ぴょう … ユウガオの果肉を、細く薄く長くむいて乾した食品。栃木県の名産。
1712年の『和漢三才図会』(著者は大坂の医師、寺島良安) 七十五巻「河内」の「志貴郡」には、
「守屋城郭ノ旧地 在ニ木ノ本村二 有リ東西二村 今 干瓢之名物」とあります。
守屋は物部守屋で蘇我氏に敗れた飛鳥時代の豪族。
志貴郡あたりは現在の藤井寺市を中心とした一帯。木ノ本村は八尾市南部あたりと思われます。
国立国会図書館デジタルコレクション 『日本山海名物図会 5巻』
コトバンク 『日本山海名物図会』
1754 (宝暦4) 年、平瀬徹斎 (大坂の人) 編著。長谷川光信 (大坂の人) 画の『日本山海名物図会』全5巻は、
日本各地の名物を描いた絵本。巻の二には摂津の木津干瓢を細く薄く剥いて干している様子が描かれています。
巻の三には天王寺蕪を干している様子が描かれています。
栃木県での干瓢の生産は1711 (正徳1) 年に近江 (滋賀県) から夕顔の種を導入して栽培を開始した事から。
≪ 野沢菜のルーツは天王寺蕪 ≫ 16.12.14追記 守貞謾稿 「漬物賣」の全原文
江戸時代、野沢温泉村にあった健命寺の住職が修業で関西に来た際、四天王寺を訪れ天王寺蕪かぶらの種を持ち帰って
植えたところ、茎と葉の部分だけが成長し野沢菜が誕生。この歴史は野沢温泉小学校で教えられており地元では常識
だそうです。
11月1日は『野沢菜の日」で、観光協会主催の「蕪主総会」が開催され、全国から野沢菜愛好家が集まり収穫を祝って
会食します。2016年で27年目。
天王寺蕪は1754年の『日本山海名物図会』にも「天王寺村 名物干蕪」として紹介されており、与謝蕪村も「名物や 蕪の
中の天王寺」と詠んだ句があり、1809年の『東海道中膝栗毛』の「天王寺詣り」にも描かれるなど全国的に有名でした。
幕末の『守貞謾稿』の第五編生業下「漬物賣」には「…近年 冬 大坂より天王寺蕪を漬け 京都より水菜を漬けて江戸の
知音に賜る者多し 賈物には稀なり…」
近年の冬になると、大坂から天王寺蕪の漬物、京都から水菜の漬物を江戸の知人に贈る事が増えた。一般には売って
いない。という記述があります。江戸には大きな蕪が無かったので、蕪の漬物は作られなかった。ともあります。
大阪の『天王寺蕪の会』の難波りんご (本名) 事務局長によると、1925 (大正14) 年刊の『天王寺村誌』に、明治35~36年に
害虫の被害に遭い、明治36年開催の博覧会による天王寺公園の開発などで畑もなくなり、大阪から絶滅したそうです。
約20年ほど前、大阪の種苗店で天王寺蕪の種が残っているいる事が分かり復活。
その際に、野沢菜のルーツが天王寺蕪である事を野沢温泉村の人に教えて貰ったそうです。
長野県野沢温泉村の日照が強い場所の畑では、野沢菜の根が発育して蕪状に育つ物があり「本家かえり」と呼びます。
逆に、長野県と標高が同じ位の大阪府高槻市樫田地区で栽培された天王寺蕪の中には、野沢菜とほぼ同じように育った
ものがあり、環境の違いで育ち方が変わる事が証明された事になります。
2016年11月10日、野沢菜温泉村主催で四天王寺境内に『野沢菜原種 旅の起点』という記念碑を建立しました。
【野沢菜】のざわ‐な 広辞苑
アブラナ科の葉菜。葉は長さ60~90センチメートルの長卵形で、植物学的にはカブ・コマツナと同種。塩漬けにする。
由来は宝暦(1751~1764)の頃、野沢の人が上方かみがたから持ち帰った天王寺蕪かぶらからとされ、野沢温泉村を
中心に信越地方で栽培。
【天王寺蕪】てんのうじ‐かぶら 広辞苑
カブの一品種。大阪市天王寺原産。大形で、やや扁平で肩が張り、皮・肉ともに白く千枚漬・粕漬などにする。
日本最古の官寺 聖徳太子建立の四天王寺
明治になるまで雅楽の三方楽所 (京都宮中・奈良の興福寺) の一つで、四天王寺が最も盛んになり日本各地に雅楽を
伝えました。「打ち合わせ」など雅楽から多くの言葉も派生。
日本三舞台 (大阪の住吉大社・広島の厳島神社) の一つでもあり、厳島神社の「抜頭」という舞も四天王寺から伝わったもの。
大阪市都島区役所HP 『なにわの伝統野菜「毛馬キュウリ」ものがたり』
http://www.city.osaka.lg.jp/miyakojima/page/0000017064.html#2_torai より抜粋
『大坂に於ける漬け物の歴史は豊臣秀吉の大坂冬の陣に遡り、天王寺の六萬体で漬け物業「六萬堂」を営んでいた
村上氏は、干蕪(ほしかぶら)の製法を1645年に完成させ、天王寺蕪のことが「天王寺麩(てんのうじふ)」とも称され、
全国にその名声が轟きわたることとなった。
また、17代目の村上嘉平治(※村上雅男.1932.浪華漬の由来.p.1-7.)は天王寺蕪の粕漬の製法を1735年に創始し、
さらに、20代重兵衛は1790年に蕪の他に白瓜、茄子、西瓜、胡瓜、細大根の5種を漬け、「浪華漬」の名称で販売し、
1795年には四天王寺総坊の漬物御用達を命ぜられるほどとなった。』
【ウィキペディアの論を検証】 Wiki 天王寺蕪 Wiki ノザワナ には、16.12.13現在
『野沢菜には、野沢温泉村の健命寺の住職、八世晃天園瑞が宝暦6年(1756年)、京都に遊学した際、大阪市天王寺で
栽培されている天王寺蕪の種子を持ち帰り、子孫が野沢菜となったとの言い伝えがある。
しかし、種子表皮細胞ほかに対する遺伝的研究から、これは否定されている。
日本のカブは、西日本で主流のアジア系(var. glabra、中国経由)と、東日本の山間地に多く耐寒性に優れるヨーロッパ系
(var. rapa、シベリア経由)に大別されるが、野沢菜は天王寺蕪のようなアジア系ではなくヨーロッパ系の特徴が強く、
福島県に近縁種が確認されている。』
上記の情報出典として、次の2つがウィキペディアでは提示されています。
① 澁谷茂、岡村知政「種子の表皮型に依る本邦蕪菁品種の分類」園芸学会雑誌22号4巻(1952年)
② 青葉高「本邦そ菜在来品種の地理的分布と分類に関する研究」園芸学会雑誌32号4巻(1964年)
澁谷茂と岡村知政は滋賀農業短期大学の教授か助教授のようです。青葉高は山形大学農学部の教授か助教授と
思われます。ネットでは上記の2つの史料は現時点(16.12.14)において見つけられませんでした。
山形大学 学術機関リポジトリ 農学部-紀要論文
https://yamagata.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=2111
&item_no=1&page_id=13&block_id=29 のサイトから kiyoua-02-4-403to415.pdf をクリックしてダウンロードする必要があります。
山形大学紀要(農学)第2巻、第4号 昭和33年2月 『本邦における西欧系カブ品種の分類』 青葉高 kiyoua-02-4-403to415.pdf
昭和33年は1958年のものですが、渋谷茂・岡村知政・野瀬善司(1952):本邦における蕪脊の品種分類について滋賀
農大報告1-1。同、(1952):種皮の表皮型による本邦燕脊品種の分類園学雑22-4 (Wikiの出典① と同じ論文) など
多数の参考文献から書かれた文がPDFで見つかりました。
これによると、ウィキにある「種子表皮細胞ほかに対する遺伝的研究」とある「遺伝子研究」という記述は一切ありません。
種皮型と重さ、草姿、低温感応性、葉の特性、根の特性など形状で分類した研究結果であり、DNA (遺伝子) 研究結果は
ありません。
50年以上前のDNA研究結果があったとしても、現在とはレベルが違い過ぎており古いDNA調査が最新のDNA調査で
覆されている事例は多々あります。
野沢菜については「西洋系カブ」として調べているものの、「西欧系カブと漬菜類との中間的形質をもっている」とあります。
西日本にも西欧カブ品種がいくつもあり、種子の形などから交雑品種も多数存在する結果が示されています。
天王寺蕪については何の記載もありません。
天王寺蕪が絶滅したのは明治36年頃で、種が発見され復活したのは1996 (平成8) 年頃。
つまり大正~昭和時代に天王寺蕪は存在していません。なのに、いつ「天王寺蕪のようなアジア系」と認定されたので
しょうか?
ウィキペディアには、上記の出典を根拠のように見せていますが、実際にはその部分の出典はなく
書き込んでいる人のご都合的な思い込みだと思われます。「ごまかしの捏造」と言っていいでしょう。
新潟大学学術リポジトリ 紀要論文 http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp/dspace/handle/10191/13099
こちらもダウンロードする必要があります。クロームの場合、そのサイトの下にある下記と同じURLをなぞり、右クリックで「移動してダウンロードします。」
http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp/dspace/bitstream/10191/13099/1/62(2)_41-48.pdf
http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp/dspace/bitstream/10191/13099/1/62%282%29_41-48.pdf ← ここが開かない場合に上記方法で。
新潟大学農学部研究報告 略称「新大農研報」62(2):41-48 『バイオテクノロジーを利用した3倍体フキの育種』 62(2)_41-48.pdf
2010年3月出版 著者 新潟大学災害復興科学センター 岩本嗣 准教授
大阪の野菜を研究している岩本嗣 准教授の上記の論文の「1.はじめに」の3段落目部分には、
『たとえば~漬物に適する大阪白菜、野沢菜や広島菜のルーツといわれる天王寺蕪などがあり、これら「なにわの
伝統野菜」…』と書かれてあります。
つまり、現在の野菜研究者において、「天王寺蕪は野沢菜や広島菜のルーツである」と認識されているわけです。
特定非営利活動法人 LBくらしとバイオプラザ21 農林水産省 農林水産会議事務局 平成28年8月23日
『私たちのそして世界の食生活を支える育種技術~未来への可能性を秘めた新旧技術~』
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/shs/05/anzen/H28risukomiNPBTsiryou1.pdf
こちらもダウンロードする必要があります。上記リンクが開かない場合、「私たちのそして世界の食生活を支える育種技術」で検索
PDF1 をクリックするか、www.pref.hokkaido.lg.jp/file.jsp?id=957034をなぞり、右クリックで移動します。
P.18『交配する:交配して新しい性質の個体を得る』によると、「野菜の品種改良は野菜は5年以上、果樹では50年かかる
ことも!」とあります。
果樹の場合の品種改良は50年は実生の場合、実の品種改良は「接ぎ木」という方法により短期間で可能になっています。
野菜は5年あれば品種改良が可能という事なので、江戸時代は本草学が進み、植物の品種改良およびコマネズミの品種
改良なども盛んに行われました。
江戸時代の薬 本草学が発達 薬として金粉を飲んでいた、人糞やミイラも民間薬として
庶民の園芸ブーム 桃山時代の兵庫県の接ぎ太夫。 江戸時代の朝顔ブームは大坂から。
ペットブーム 大坂(上方)から、江戸へ そして全国に広まった。 現在、錦鯉が日本より海外でブーム。
また突然変異もあり、上記にあるように、ケールはキャベツやプッコリーなど多彩なルーツとなっています。
キャベツや大根、蕪などのアブラナ科は世界で広く栽培され、変化しやすい野菜なので多少のDNA変化があってもルーツの
可能性を否定するのは難しいと思われます。
キャベツは江戸時代の宝永年間 (1704~11年) 頃にオランダ人によってもたらされたようです。
東京発信情報は疑え!! メディアもネットも嘘・捏造などが多いです。当サイトの歴史ページなどで検証しています。
ウィキペディアで、多くの嘘や思い込みや意図的な偏向記述がある事を多数発見しています。
江戸ッ子とは? その実態、3都の気質など。 江戸の名物は悪口、悪口を言わない江戸ッ子はいない
刺身・お造りの歴史 刺身は室町時代 「指身」「差身」「打ち身」など違い ウィキペディアの「刺身」での記述の間違いを発見 蒸しカマボコ 蒸し蒲鉾の歴史が100年以上早まった。(大坂発祥の可能性が高い) 当サイトが文献レシピを発見!! カマボコの歴史。
「関西は薄味というが、関東より塩分とってるだろ !! 」という 日テレの主張を検証してみた件
東京メディアの偏向報道 今や関東発信の情報は疑えというのが常識。嘘、ねつ造、紛らわしい東京発信情報。
東京近郊の関東の歴史
東京湾の実態 千葉県の江戸川水系ヤバすぎ。日本一汚いのは綾瀬川。セシウムだけじゃなく、韓国と同じような糞尿性大腸菌だらけの海だった。
江戸しぐさ ← 都民も認める 創作・でっち上げの江戸文化
≪ 守口大根 ≫ 下リンクサイトが詳しいので、ご覧ください。
【守口大根】もりぐち‐だいこん
ダイコンの一品種。(大阪府) 守口市の原産とされる。根は白色で細長く1メートル以上。粕漬として賞味。長良ながら。
長大根。
【守口漬】もりぐち‐づけ … 守口大根の粕漬かすづけ。名古屋名産。もとは大阪の守口で作った。
桃山時代、守口漬は豊臣秀吉の好物の一つでもありました。
1712年(正徳2年)の『和漢三才圖會』(著者は大坂の医師 寺島良安、出版地は大坂) 巻七十五「河内」では
河内国の土産とさん(産する物)「香ノ物柑 守口漬 細大根」の記載があります。
1746年成立の『黒白精味集こくびゃくせいみしゅう』 (編者は江戸川散人 孤松庵養五郎) の上巻「香物の法」には
高菜漬・奈良漬・茄子糀漬・大根粕漬・宅庵漬など多数の漬物の作り方が書かれてあり、「森口漬」も書かれてあります。
「細大根 百本かはりに 葉大根を用ゆ きらず五升 塩三升合て漬… 松下左太夫殿伝」
この書にて、細大根の代わりに葉大根で漬ける方法が全国に知られた事になります。きらず=大坂でおからの別名。
森口漬=守口漬です。
尾張の宮重大根は『和漢三才圖會』に「尾州宮繁之産大ナル者、長サ三尺、周尺一半」という記述が文献初出と
思われています。
おから 大坂では「雪花菜きらず」 京都では「卯の花」?
幕末の『守貞謾稿』の第五編生業下「漬物賣」には「…全體大根の長漬不レ製レ之 刻莖を江戸にて大坂漬と云…」
大根全体を漬けた長漬けは作らないので、刻んだ茎を漬けたものを江戸では大坂漬と言う。とあります。
普通の大根ではなく、長大根なので守口大根と思われ、江戸では守口大根の漬物が大坂漬である事を認識して
いたと理解できる記述だと思います。
なごや育ち 守口漬老舗 尾張屋 『文献に見る守口漬・守口大根』 http://www.owari.co.jp/jiten/ziten-rekishi.html
尾張大根
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近江かぶら
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天王寺かぶら
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木津かんぴょう
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国立国会図書館デジタルコレクション 『日本山海名物図会 5巻』
コトバンク 『日本山海名物図会』
1754 (宝暦4) 年、平瀬徹斎 (大坂の人) 編著。長谷川光信 (大坂の人) 画の『日本山海名物図会』全5巻は、
日本各地の名物を描いた絵本。巻の二には尾張大根が描かれています。
漫画のような人の身長の2倍ほどの巨大な大根が描かれています。形は普通の大根と同じです。
風味が良いというような事が書かれてあります。また江戸ねりま大根の文字もあります。(草書体につき詳細不明)
巻の四には伊予牛蒡が描かれています。
≪ 宮崎県新富町のレンコンは「伝承通り」奈良のレンコンがルーツ ≫
民俗学から見た在来野菜の研究 宮崎公立大学人文学部 永松敦 教授
http://www.miyazaki-u.ac.jp/crcweb/hpdata2010/sangaku/gijyutukenkyu/pdf/2014/2014.53.pdf
『宮崎県新富町には、江戸時代、秋月高鍋藩が飢餓から民衆を救済するために、大和から持ち込んだとされるレンコンが
伝承されている。大和郡山市の筒井城跡のレンコンが目に留まった。
現地調査には、宮崎大学名誉教授の足立泰二先生に同行していただき、葉を採取。さらに、南九州大学の陳蘭庄教授の
DNA鑑定を依頼した。
結果は、宮崎県新富町のレンコンと、奈良県大和郡山市の筒井のレンコンのDNAは3種類の方式で検査したところ、
すべて一致することがわかった。
民俗学の伝承から宮崎県のレンコンのルーツを探り当てた結果となった。』
京都府 HP 『みやこの逸品 京野菜』 http://www.pref.kyoto.jp/brand/11700078.html / Wiki 京野菜
大阪 阿倍野 飴下 『伝統野菜マップ一覧 - 伝統野菜ネット』 http://www.dentouyasai.net/itiran.htm / Wiki 伝統野菜
伝統野菜・地方野菜 http://www.dentoudata.com/
他に複数品種が認定されている伝統野菜としては江戸 野菜 加賀 野菜 飛騨・美濃 伝統野菜 などがあるようです。
テレビ東京 L4YOU 『新鮮! こだわり野菜大集合』 14.08.28 放送
≪ 江戸東京伝統野菜 ≫
食の歴史カテゴリー 江戸時代の食文化 徳川吉宗ゆかりの小松菜、さつまいも。小松菜は江戸発祥の野菜。
TBS ニッポンの出番 『外国人が発見! 驚きのニッポンin金沢』 15.03.24 放送
≪ 加賀野菜 ≫
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くわい、さつまいも、加賀太きゅうり、
たけのこ、ヘタ紫ナス、加賀つるまめ、
加賀れんこん、せり、
金時草は茹でるとモロヘイヤのように
粘りが出てくるそうです。
代表的な料理は酢の物。
金沢一本太ねぎ、金沢春菊、源助だい
こん、赤ずいき、二塚からしな
打木赤皮甘栗かぼちゃ。
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≪近江蕪 ≫
国立国会図書館デジタルコレクション 『日本山海名物図会 5巻』
コトバンク 『日本山海名物図会』
1754 (宝暦4) 年、平瀬徹斎 (大坂の人) 編著。長谷川光信 (大坂の人) 画の『日本山海名物図会』全5巻は、
日本各地の名物を描いた絵本。巻の二には尾張大根ほどではありませんが、人が両手で抱きかかえるほどの
巨大な蕪が描かれています。
朝日放送 キャスト 『グリーンアスパラの缶詰や瓶詰がないの なんでやねん!?』 19.04.22 放送
≪ 江戸時代にオランダから伝来したと思われる野菜類 ≫
江戸時代に伝来した果実や野菜類も長らく食用ではなく、観賞用として栽培されてきた物も多いです。
食用にされるようになるのは、洋食文化が始まる明治以降のようです。
1775年の『ツンベルク日本紀行』P.384では、長崎市内外の庭園でパセリやアスパラなど様々な植物が栽培されている 事が書かれてあります。
【ツンベルク】Carl Peter Thunberg (1743~1828、スウェーデンの植物学者・医学者) シーボルト以前の日本研究の第一人者。リンネに学ぶ。オランダ東インド会社に入り、1775年(安永4)長崎オランダ 商館医として来日、翌年出国。著「ヨーロッパ・アフリカ・アジア旅行記」「日本植物誌」。ツンベリー。
異国叢書[第4] ツンベルク日本紀行 を所収 1928 (昭和3) 年 東京の駿南社 版 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1179833
ツンベルク日本紀行 1941 (昭和16) 年 東京の奥川書房 版 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1043693
江戸時代の庶民の園芸ブーム、ペットブーム の兵庫県の接ぎ太夫。 朝顔ブーム、ペットブームは大坂から。 堺船と砂糖 長崎県の出島から貿易品を堺・大坂に運んだ
【オランダ苺】
バラ科多年生果菜。いわゆるイチゴ。南米チリ産の一種が改良され、ヨーロッパで栽培されて世界に広まった。
天保 (1830~1844) 年間にオランダから渡来。ランナーと呼ぶ匍匐ほふく枝を出し繁殖。白色の五弁花をつけ、
果実は鮮紅色。生食され、またジャム・ジュースの原料。
1899年 (明治32) 福羽逸人によって育成された福羽やダナーなど多くの栽培品種がある。
アスパラガス … 和蘭雉きじ隠し、 クレソン … オランダ芥子からし、 セロリ … 和蘭三葉・塘蒿、 パセリ … 和蘭芹
アスパラガスはユリ科の多年草で南ヨーロッパ原産の野菜。成長すると2mくらいの丈まで成長し沢山の枝や葉が
茂りキジが隠れる事ができるので、この和名が付けられたようです。
野菜ソムリエ上級プロの資格を持つ西村秋保さんによると、ヨーロッパ (イタリアなど) では16世紀頃からアスパラ
ガスが食べられていたそうです。欧州にはアスパラ専用の鍋やトング、アスパラ料理専用の細長い皿まであります。
普通に陽を当てて栽培するグリーンアスパラは主に観賞用。ホームセンターの園芸コーナーでも売っています。
遮光して育てるホワイトアスパラは食用にされました。食べている部分は新芽の部分です。
京都市中京区にある何でも缶詰にしてくれる㈱カンブライトの金山茂雄さんによると、日本でアスパラの缶詰が製造
とれ始めたのは大正時代で、当初からホワイトアスパラを使用していたそうです。理由はグリーンより固いから。
缶詰は日持ちさせる為に徹底的に殺菌を行う必要があります。まず次亜塩素酸水で3分ほど漬け置きをします。
次に表面殺菌を行うためにスチーマーに入れて85℃で3分ほど蒸して殺菌。
缶に食材を詰めて調味液 (食塩水または甘味液など) を注いで缶に蓋をします。
そして缶ごと120℃の高圧加熱できる専用の機械に入れて、レトルト (加圧加熱) 殺菌を行い微生物や菌を完全に
死滅させると缶詰の完成となります。
ホワイトアスパラより柔らかいグリーンアスパラは缶詰にする最終工程での高温加熱に
よって繊維が壊れすぎて、形を保てないほどにフニャフニャに柔らかくなります。
ビタミンCが熱によって壊れるので、色も黄土色のようになってしまいます。
※ イチゴの缶詰が無いのも、赤い色が抜け柔らかくなりすぎる為です。
外国ではグリーンアスパラの缶詰が売られている事も少ないながらあるようです。
遮光して育てるホワイトアスパラの方が生の状態から繊維が固いので、高温加熱でも
形が保て色の変化がないので、缶詰にするのに適しているのです。
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日本では昭和40年代までグリーンアスパラは観賞用として栽培されてきましたが、徐々に食用されるようになり、
2002年になってグリーンアスパラの生産量がホワイトアスパラの生産量を抜いたと言われているそうです。
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近年の新顔野菜 |
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関西テレビ NMBとまなぶくん 『野菜のおいしさに迫る ! 「ちょっと変わった最新野菜&果物」』 13.11.07 放送
日本テレビ 月曜から夜ふかし 『新顔野菜を調べてみた件』 14.06.17 放送
≪ 野菜嫌い克服のための新品種 ≫
大阪市生野区で「ポン太青果」を営む『野菜芸人』土肥ポン太 (42) さんがオススメする食べやすい野菜を、
NMBのメンバーが嫌いな野菜をそれぞれ実食した感想では、
『ピー太郎』はピーマン特有の苦さがない。『トロなす』はナスの味とは違った感じで、苦手でも美味しく食べられたようです。
ニンジンの『ベータリッチ』もニンジン臭くなく、苦手なメンバーが挑戦し2人とも美味しく食べていました。
プチトマトの『モテモテ』には3人が挑戦しましたが、うち1人は食べられたものの、かなり無理をした様子でした。
≪ 最新野菜 ≫
グラパラリーフ 食用サボテン葉
アロエに似た感じでシャキシャキの歯ごたえと、清涼感
がある酸味。
『NMBとまなぶくん』ではヨーグルト、
『月曜かに夜ふかし』では味噌をつけて食べて
いましたが、どちらも美味しいようです。
リーフ4枚で牛乳1杯分のカルシウムが摂れ、
マグネシウムを豊富。
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オカワカメ
ハートの形をした葉を茹でると、味も食感もワカメそっくり。
少し糸を引くくらいの粘り気があるそうです。
カルシウムとマグネシウムが豊富に含まれている
そうです。
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オレンジチェリー 食用ホオズキ
昔からあるトマトに近い味わいの食用ホオズキより
大きめでプチトマトくらい。
果汁が非常に多いのも特徴。
味は食べていくうちに変化するそうで、パイナップル、
マンゴー、桃に近い味が次々感じられるようです。
最後にトマトの味。
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ペヘロンチー菜 ニラの仲間
生産者の加瀬さんによると 鉄分が豊富。
「ニンニクの匂いがするので、ニンニク代りにペペロ
ンチーノを作ったら凄く美味しくできので、
ペペロンチー菜と名付けた」。
ペヘロンチーノはイタリア語で唐辛子の事。ニンニクはアーリオ。
オリーブオイルがオーリオ。この3つを使った基本パスタが
スパゲッティ アーリオ・オーリオオーリオ・エ・ペペロンチーノ。
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かぼっコリー 生食可のカボチャ
種も皮も生のまま食べる事ができるカボチャの品種。
コリコリした食感と、ほんのり甘味がある味わい。
コーンスプラウト 発芽させたトウモロコシの芽
少し苦みあるが、かなり甘いそうです。
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きな粉 (大豆を炒って挽いた物) Soybean flour マメ科 |
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黄粉、黄な粉 豆類の中で最も生産量が多いのが大豆です。
日本では古事記に五穀の一つとして登場するくらい古くから食していた穀物 (野菜)。
国内産は約1割で、輸入(中国、米国産で大半)が9割。
一般的な黄大豆の他、黒大豆、青大豆 (青黄な粉は、うぐいす粉とも) などがあります。
枝豆は大豆を若いうちに収穫したもの。丹波の黒豆の枝豆や、
山形県特産のだだ茶豆などの高級枝豆も。
黒洲(くろず) 黄な粉 京菓子に使用される非常に細かく
挽かれた国産の高級黄な粉。ちょっと香ばしい味わい。
丹波黒 兵庫から京都にまたがる丹波地方の大粒の黒豆大豆。
高級品種として有名。黒い粒々は、黒大豆が皮ごと挽いている
からです。
世界中で生産される大豆 (特に米国産)は遺伝組み換えが常識。
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丹波の黒大豆
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「遺伝子組み換えでない」という表示が、最も信頼できるのが国産大豆。
日本で流通の大豆のわずか5%のみです。
日本国内の種苗会社は、GM (遺伝子組み換え)の野菜類の種は扱っていないらしいので、
国産種のブランド大豆なら安心。
ちなみに、日本人は遺伝子組み換え食品を、かなり多く食べている国の一つだそうです。
日本の食には不思議がいっぱい。それは消費者が中国産の表示では買わないのに、
安い物を求めるからです。
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上から
黒洲黄な粉
中国産の黄な粉
丹波黒黄な粉
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結果、産地偽装とか、景品表示法違反などが蔓延るのです。広い中国、中国産が全て危険な訳でもないらしいです。
どんな物でも相場価格を知ることが大事です。
遺伝子組み換え 大豆&トウモロコシなどの輸入。豆腐用大豆の自給率などのDATAは味と食の雑学の各ページに
あります。代用キャビア、人工イクラなど。知っていて損はない食の知識あります。
豆製品の雑学 (豆腐・納豆など)のページもご覧ください。
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枝豆、だだちゃ豆 (大豆を若い未成熟なうちに収穫したもの) Green soybeans |
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枝豆はサヤごと塩ゆでして食べるのが一般的。昔は枝が付いたままで茹でて
いた事から。
大豆は完熟してから収穫し、干して乾燥させるのに比べ、枝豆はそのままの為、
ビタミンCを多く含む。1サヤに3粒が良いとされるそうです。
茶豆 茶色っぽい枝豆で、東北や新潟県などで栽培される枝豆。特に山形産は
「だだちゃ豆」「だだちゃ」「だだ茶」として特産品になっています。
普通の枝豆に比べて、甘味と濃厚な風味があると言われています。
関西では、大粒で甘みの強い丹波産の黒大豆の枝豆も出回ります。
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≪ ずんだ餅 ≫
宮城県仙台地方の名物。枝豆を茹でて潰し、砂糖や塩を加えて餡(あん)にした物。
ずんだ、じんだ、づんだ。と、呼んだりします。語源には色々な説があるようです。
詳しくは日本各地の食文化 北海道・東北の食文化ページで。
【ずんだ餅】 百菓辞典
じんだ餅ともいう。枝豆を柔らかくゆでてつぶし、砂糖と塩を加えてあんを作り、餅につけたもの。仙台地方の名物。
語源は ① 豆(ず)を売って作る餅…豆打餅(ずだもち)がなまったもの。 ② 伊達正宗の陣太刀にちなんだ陣太刀
(じんだもち)の変化したもの。 ③ 枝豆を茹でて潰した物をじんだ(糂汰)といい、これを餅にまぶしたものをじんだ餅
という。ずんだはじんだのなまったもの。など諸説ある。づんだ餅と書くこともある。
≪ モヤシ ≫
太いモヤシは大豆から作るモヤシ (豆モヤシ) → 日に当てて育てると枝豆に成長 。
→ 更に 実 (豆) 完熟するまで育てれば大豆と呼ばれます。
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小豆 Azuki bean マメ科の一年生作物 原産地は東アジア |
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古事記にも登場し、古くから食べられていました。
昭和初期頃は小豆相場で乱高下し『赤いダイア』と呼ばれ、入手が困難だった
時期があるそうです。
関東の赤飯では小豆ではなく、大角豆ささげ (9世紀頃、日本に伝来) が用いられました。
大角豆は煮ても小豆のように潰れず形を保っているので「腹が割れない」として
武士に好まれたという説があります。
新潟県では、金時豆を使った『醤油おこわ』というのを赤飯の代わりに食べるそうです。
北海道では、金時豆の甘納豆を使った赤飯。コンビニにも売られているそうです。
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沖縄県では金時豆を使用したかき氷を『ぜんざい』と呼んでいます。
【大納言小豆】だいなごん-あずき (尾張原産で、尾張大納言の洒落)
アズキの在来品種で、多くの系統がある。粒が大きく色が濃く黒みを帯び、美味。おわりあずき。埃被きほこりかずき。
切腹の習慣がない大納言という官位が由来だそうです。
京都府京丹波町の瑞穂大納言は、平安時代から都へ献上していた小豆。全国的に高い評価を受ける最高級
ブランドの一つ。四角い俵型をしているのが特徴で小豆どうし積み上げられまれ、風味が良く煮ても腹が割れにくい。
一般の小豆の5~6倍の価格が付くそうです。
京都の最高級大納言小豆
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大阪・観心寺
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沖縄のぜんざい
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北海道の赤飯
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観心寺は約1300年の歴史があるそうで、弘法大師空海が高野山金剛峯寺を創建する際に拠点とした寺。
楠木正成の菩提寺などでも知られ、大阪ある国宝の建造物では最古となる金堂や、国宝・重要文化財の仏像多数。
2016年10月から創作精進料理を1日限定20食。この小豆粥は真言宗の厄払いとして食べられているものだそうです。
【観心寺】かんしん‐じ
大阪府河内長野市にある真言宗の寺。役行者えんのぎょうじゃの創立と伝え、もと雲心寺と称した。815年(弘仁6)空海
再興の際改称。
後醍醐天皇の帰依厚く、南朝関係の文書を多く蔵するほか、楠木正成の首塚がある。
金堂は和様・禅宗様・大仏様を融和した観心寺様式の代表的遺構。本尊の如意輪観音は平安初期彩色像の代表作。
「汁粉」と「善哉」 関西のぜんざい、関東ではおしるこ 呼び方なぜ違う、ぜんざいの発祥は島根県、汁粉の江戸発祥説は嘘。
河内長野市 高野山真言宗遺跡本山 観心寺
【金時豆】きんとき‐まめ … 種子が赤紫色の隠元豆の一種。
【大角豆】ささげ
マメ科の一年生作物。ヤッコササゲ(ハタササゲ)・ササゲ・ジュウロクササゲの3亜種がある。アフリカ中部の原産。
9世紀頃に渡来。夏、淡紫色の蝶形花をつけ、秋、莢さやを結ぶ。暑さに強い。莢・種子を食用とする。ササギ。秋。
継体紀「荳角、此をば娑佐礙といふ」
幕末の『守貞漫稿』第二十八編「食類」の「粥」P.416
「正月七日には三都ともに七草粥 十五日は小豆糜也 京坂あづきかゆには鹽を加へ炊き食す
江戸は鹽を加へず炊 後 專ら 霜糖を加へ食す 是 常に粥を食し馴ざるの故に糖味を假て食レ之也」
「糜」=「粥」かゆ 「鹽」=「塩」 「假」=「仮」
江戸時代末期頃には江戸でも七草粥を食べていた事が分かります。
江戸では粥を食べなれていないので、小豆粥は砂糖を加えて甘くして食べていたようです。
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そらまめ 空豆、蚕豆 Fava bean マメ科 原産地 西南アジア~北アフリカ |
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鮮度が大切な初夏の味覚。収穫から3日以内に調理しなければ、柔らかな食感や甘味など風味が
落ちるとされています。
サヤから豆を外すと、空気にふれるだけで固くなるので、調理する直前までサヤを剥かな
いように。サヤの軸が緑色なほど新鮮。
中国の四川(しせん)料理のマーボー豆腐などに欠かせない豆板醤(トウバンジャン)は、
四川地方で採れたソラマメを主原料に唐辛子などを加えて作る。
【蚕豆・空豆】そら‐まめ
(莢さやが空に向いてつくからいう)マメ科の二年生作物。葉は羽状複葉。原産地は未詳。
古来西アジアで栽培。今は世界各地に栽培、中国に多い。
2~3月ごろ紫色の蝶形花をつけ、花後、大きな莢を実らせる。種子は食用、茎葉は
肥料や家畜の飼料。イササグサ。野良豆。夏。「蚕豆の花」は春。
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サツマイモ 薩摩芋 別名 甘藷 (かんしょ) Sweet potato ヒルガオ科 |
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いも「芋」とは、植物の地下茎 (根) などが発達したもの。全て同じ仲間ではありません。
日本には中国経由で沖縄の宮古島に伝わったので、唐芋、琉球芋とも呼ばれます。
新イモと呼ばれる、その年の新しいイモは、夏から出回りますが、しっかり太く成長した秋以降が美味しい。
1734 (享保19) 年刊 『本朝世事談綺』菊岡沾凉 (表具師・俳人、伊賀上野生まれ、江戸神田在住) の2巻
「甘薯さつまいも」には「元禄の末 琉球より薩摩へくる…」とあります。元禄 (1688~1704年)。
「金時」とは、埼玉県で発見された「紅赤」という品種のことらしい。ほとんど出回らないそうです。
皮の赤く、水分の少ない肉質はホクホクとしたキメの細かいイモが主流。
冬以降に出回るイモは、貯蔵して水分が減っており、甘みも増します。
「紅あずま」や「高系14号」が現在の主要品種。九州各県、茨城県などが産地。
焼き芋やお菓子に使用するなら、ちょっと高価だけど、水分の少ない鳴門金時や宮崎、熊本産がオススメ。
天ぷらには、茨城産などが向いているようです。
「鳴門金時」は徳島県産の高級サツマイモとして有名ですが、「金時」という名がつくけど「高系14号」の改良種だ
そうです。
「紫イモ」は沖縄や種子島の特産でしたが、最近では宮崎産もあり、サントリーから紫イモのリキュールも販売
されています。大阪でも家庭菜園で植えている人も結構います。
当店のスイートポテト 2019年で終売
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サツマイモのジェラート
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黄金せんがん
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茨城県の干しイモ
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テレビ大阪 かがくdeムチャミタス 『冬こそオススメ! 淡路島グルメツアー』 19.02.24 放送
【八里半】はちり-はん 百菓辞典
江戸時代の焼き芋の愛称。栗 (九里) の味に近いという意味でつけられた名前。
あんどん (看板用) に書かれていた。一里は約4㎞。
焼き芋が売られるようになったのは、寛政年間 (1789~1801) から。
江戸時代の焼き方は、鉄の平鍋に直接いもを置き、ふたをして蒸し焼きにした。江戸時代のスナック。
【十三里】じゅうさん-り 百菓辞典
焼き芋のこと。「栗 (九里) より (四里) うまい十三里 (九里+四里)」の意。
また、東京・日本橋から川越札ノ辻 (埼玉) まで約十三里あるため、「栗より四里分余計にうまい川越の芋」という
しゃれが語源であるともいわれる。
【焼き芋】 百菓辞典
さつまいもを焼いたもの。さつまいもは、加熱すると甘みが増す。江戸時代から食べられるようになった。
江戸時代の『甘藷百珍』(いもひゃくちん)』に登場する。
1789年(寛政1)には『甘藷いも百珍』が出た。著者は大坂の珍古楼主人。 江戸時代の主な百珍本 京・大坂で書かれています
兵庫県淡路島の道の駅では「つぼ焼いも」は徳島県産の「なると金時」の中でもトップブランドの「里むすめ」を
壺の中に入れて焼いた焼き芋が販売されています。
鉄鍋や石焼きよりも、このように壺に入れて蒸し焼きにする方法の方が一般的だったと考えられます。
【石焼き芋】 百菓辞典
焼いた砂利の中に埋め込んで焼いたサツマイモ。石焼き芋のひき売りは、第二次大戦後、食糧統制が解除された
昭和20 (1945) 年代後半に、元祖と言われる三野輪万蔵が、東京で始めたのが最初と伝えられる。
≪ 大学芋 ≫ 読売テレビ 大阪ほんわかテレビ 15.04.10 放送
【大学芋】だいがく-いも 百菓辞典
中国料理のさつまいものあめがけの日本版。
大正から昭和にかけて、学生街でたいへん人気があったことからつけられた名前。
皮をむいた芋を一口大の乱切りにし、油で揚げてあめをからめ、黒ゴマをふりかける。
下記の分類は、東京在住のOLで自称 「日本・大学芋愛協会 会長」の奥野靖子さん (29) 名付けたもの。
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キャッサバ Cassava トウダイグサ科の熱帯低木。 別名 マンジョカ |
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タピオカ Tapioca キャッサバの塊根から製した澱粉の事。
NHK Eテレ 地球ドラマチック 『"食"を科学する! ~人はなぜ調理するのか~ 「米国WGBH 2012年制作 CAN
I EAT THAT」』 14.11.29 放送
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キャッサバにはリナマリンという化学成分が含まれて
おり、調理なしで食べると、体内で毒に変化し死ぬこと
になります。
「食を科学する ~人はなぜ調理するのか~」の続きは
食の歴史と雑学カテゴリーの味の基本のページで。
味というのは、舌だけで感じるものではありません。
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毎日放送 知っとこ ! 『世界の朝ごはん マレーシア ボルネオ島 クチン』 13.07.13 放送 より
クエ ウビ という料理。キャッサバの根を皮を剥きすりおろします。ヤシの実から作った砂糖を加え捏ねるように
混ぜ合わせ、水分を漉します。
庭にあるバナナの葉を1/2にカットし、ガスコンロで葉を軽く炙ります。先ほどの水分を取ったキッサバを葉に包み
30分ほど蒸すと完成。
ウイロウやグミのような食感だそうです。(キャッサバ自体には強い味は無いので) ヤシ砂糖の甘いめの味のようです。
日本のチマキに近い料理。
【西国米】しいくくびい 百菓辞典
沖縄でのタピオカの呼称。台湾では「西谷米」と書く。丸い小粒を、薄い糖蜜に浮かして供する。
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ジャガイモ 馬鈴薯(ばれいしょ) Potato ナス科 |
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馬に付ける鈴に形が似ているという事から → 馬鈴薯。
オランダ人がインドネシアのジャカルタ (当時はジャガトラと呼んでいた) から持ってきた
ので → じゃがとらイモ → ジャガイモ となりました。
「男爵」(だんしゃく) 明治40年にイギリスから導入された品種。ホクホク系。
「メークイン」 大正5年にイギリスから導入された品種。ねっとり系で煮崩れしにくい。
現在この2品種で日本のジャガイモ市場の90%。
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【スナック菓子】 百菓辞典
甘味を主にする菓子ではなく、主として塩味、間食やおつまみに食べられる、アメリカで発達した菓子。
ポテトチップス、フライもの、ポップコーンなど。日本では昭和38年 (1963) から、ポテトチップスの量産が始まった。
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サトイモ 里芋 Taro、 Dasheen サトイモ科 |
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ジャガイモやサツマイモが渡来するまで、芋はサトイモの事を言っていたようです。
「土垂」(どだれ) 皮が黒く丸い形。一般的な品種。粘り気が強い。
「石川小芋」 大阪羽曳野市道明寺から柏原市の石川町一帯で作られ始めた皮の白い里芋。
「えび芋」 海老のように曲がった形になるように作られるらしい。
関西地方で食べられています。
「セレベス」 インドネシアのセレベス島から、戦後に伝わった大型の品種。粘り気が少ない。
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「ずいき」「はすイモ」の葉茎。里イモの部分は小さく固いので食用にしない。
蓮 (はす) はスイレン科で根はレンコンなので「はすイモ」とは別物です。
「タロイモ」 熱帯アジアや太平洋諸島で主食になっているタロイモも里芋の仲間です。
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人参 (にんじん) Carrot セリ科 ニンジン属 原産地アフガニスタン。 |
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金時ニンジンは、京ニンジンとも言われる東洋系の人参。大阪の伝統野菜に指定されています。
一般的な西洋ニンジンは、フランスやイギリスな どに伝わり改良され、太く短い形。
長さ40㎝ほどの細長い形。江戸時代末期に日本に伝わる。
東洋ニンジンは江戸時代には栽培されているが、主に関西中心の食材で、
現在は年末年始に多く出荷されています。雑煮にも入れます。
江戸時代末期頃、商家では紅色はめでたさの象徴とされ、おせち料理には不可欠
だったそうです。
真っ赤な色はカロテンでは無く、トマトと同じリコピンの色の為、ニンジン特有の
臭みが少ないです
β-カロテンを含む。β-カロテンも、リコピンもカロテノイドの1種。
リコピンは抗酸化作用が大きい。
NHK あさイチ 『JAPA-NAVI 冬の沖縄』 16.01.21 放送
NHK Eテレ Rの法則 『全国女子高校生図鑑 沖縄編』 16.06.08 放送
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金時ニンジンのジェラート
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≪ 沖縄のニンジン ≫
総務省統計局 家計調査 平成25~27年によると、沖縄はニンジン購入数量1位。
お弁当の定番おかずNo.1は、ニンジンを千切りして卵やツナなどと炒めたニンジンしりしり。
細くて長い島ニンジンは手では簡単に抜けないので、重機 (ショベルカー) を使って収穫するそうです。
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トマト Tomato ナス科 |
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南米では、かなり古代から食用にされてきたそうです。
トマトといえば、イタリアの食卓には欠かせない野菜ですが、伝わったのは16世紀頃。
当時は青臭いトマトで、それを美味しい食材に改良したのが、ジェラート発祥地とも
言われている南部の大都市ナポリ。
ちなみに、スパゲッティー・ナポリタンは、日本で作られた物です。
青い(緑)実から黄色に改良され食用としてイタリアに広がったので、ポモドーロ
(黄金のリンゴ)と呼ばれるようになりました。更に改良され、現在の赤い実になりました。
トマトには、料理(加工)用と、生食(サラダ)用に適した品種に分けられます。
日本のスーパーで売られている生トマトは生食用。
果物なみに糖度が高いフルーツ・トマトと呼ばれたり、パーフェクト・トマトとも
言われたりします。
80年代に登場した完熟系の「桃太郎」という品種が最も有名です
(ミニ・トマトが登場したのも80年代だそうです)が、近年のトマト・ブームで、
色んな品種が登場しています。
当店のトマトシャーベットは、新鮮なフルーツ・トマトをそのまま使用しますので、
トマトジュースのような加工用トマトを加熱処理した味ではありません。
当店のトマト・シャーベットファンも増えてきたようで、リクエストの多いアイスの一つ。
トマトの詳しい事は、カゴメさんや、デルモンテさんなどのケチャップやトマトジュース
会社のホームページをご覧になった方が良いでしょう。
【トマトの栽培についての豆知識】
トマトは自力で空気中や土中の水分を摂ろうとするので、水をやりすぎない方が甘く育つ。
成長が早く、生命力も強いので、ミニトマトは挿し木が簡単です。
1本に2~3枝で育て、他のわき芽をカットしますがカットした枝は土に挿しておきましょう。
ミニトマト苗1本買えば、5本くらい苗を増殖させるのは簡単です。
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トマト・クリーム
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ナス科の植物は同じ土で連作してはいけない。連作障害をおこします。尻腐れ病 ? だったか、実のお尻部分が
白っぽく固く変形することがあります。
これは、カルシウム不足によって起こります。卵の殻を砕いて土の上に撒いておくと良いようです。
トマトの柔らかい部分 (ヌメヌメの所) の役割は、種を守る
クッションの役割と発芽抑制効果がある。秋に出来た種が
冬を越す為だそうです。
旨味成分のグルタミン酸が豊富なのもこの部分。
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リコピン、カロテン、ビタミンも豊富なのでヨーロッパで「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざも有名。
メロンの中心部のヌメヌメもトマトと同様に発芽をコントロールする為だそうです。
読売テレビ す・またん 『関西 おそらく日本一を探せ! 「超"出来過ぎ"なトマト」』 15.06.23 放送
≪ 1株で6000コの実ができるトマト ≫
大阪府高槻市にある協和㈱のハイポニカ事業本部で、液体肥料のハイポニカで水耕栽培のトマト。
水と液体肥料と酸素を循環して育てると、根が土に邪魔されることなく伸び、根に応じて葉や枝が大きく育ち実もたくさん
つけるそうです。
協和㈱ http://www.kyowajpn.co.jp/
朝日新聞デジタル 『トマト1本に6千個の真っ赤な実 水耕栽培で収穫増やす』 15.05.24 配信
http://www.asahi.com/articles/ASH5M55L1H5MPQIP00S.html
『大阪府高槻市の農業資材メーカー「協和」の温室で、1本に約6千個の真っ赤な実をつけたトマトが育ち、話題になっている。
液体肥料を溶かした水で育てる水耕栽培で、土に邪魔されないため、根が大きく張る。その分、枝も広がり、
収穫量を増やすことができるという。訪れた小学生らは、天井いっぱいに実ったトマトを見上げ、歓声を上げていた。
最近は食の安全が話題になっている中国や、自然環境が厳しい中東の国々からも問い合わせがあるという。 』
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≪ 糖度 ≫
100g中の液体の中に、どれくらいの糖分が含まれているかを表します。
糖度の表示方法は2通りあります。
・ ボーメ Baume (Be) は、パティシエなどがよく使う単位。
比重で計算する方法。比重糖度計を使うか、ボーメ = 145-145÷比重の計算式を
使います。
ケーキ屋さんでは、1ヶ月くらい冷蔵保管できる 30ボーメ 100g中の水に132gの砂糖
が溶けたシロップを作っておき、必要に応じ水で薄めて使うようです。
・ ブリックス Brix (Bx) は、ちょっと高価な屈折式糖度計を使います。
水の入ったコップにストローを入れると、水に浸かった部分は、曲がったように見えます。
その光の屈折の原理を応用し、屈折率で糖分を割り出す方法です。
糖度10%なら、100gの水に10gの糖分が含まれています。
一般的なシャーベットのレシピでは、糖度28前後のようですが、当店のシャーベットは、
一品一品甘さが違いますが、一般的なレシピに比べ かなり糖分が低いです。
でも美味しく感じられるのは、本物のフルーツをたっぷり使用しているからです。
また、国の食文化で甘さの好みに違いはあるものの、同じ国内なら寒い地方の方が
甘い物 (糖度の高い) を好む傾向があるようです。
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≪ 野菜やフルーツの糖度 ≫ 味の感じ方は温度によって変化する。
下記の糖度は目安です。2~3%以上の違いが生じます。
収穫される季節や、産地、畑の環境、品種。計る部位によってかなり糖度が違います。
例えばイチゴはヘタから先端の方にいくほど甘くなります。
また、同じ糖度の果実でも、酸味や苦味などのバランスで、実際に感じる甘さは異なります。
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イ チ ゴ |
9%前後 |
り ん ご |
13%前後 |
柿 |
16%前後 |
巨峰 ぶどう |
18%前後 |
デラウェア ぶどう |
19%前後 |
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み か ん |
11%前後 |
レ モ ン |
8%前後 |
グレープフルーツ |
10%前後 |
さつまいも |
10%前後 |
ジャガイモ |
5%前後 |
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メ ロ ン |
15%前後 |
す い か |
11%前後 |
きゅうり |
6%前後 |
かぼちゃ |
20%前後 |
ト マ ト |
5%前後 |
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NHK Eテレ すイエんサー 『甘いイチゴを選ぶコツ』 13.02.24 放送
最後に一番甘い部分を食べることで、甘さが口に残るので甘いと感じる事ができます。
≪ 砂糖と塩の関係 ≫
昔から、スイカに塩を振って食べると、甘く感じるとされていますね。
これは甘さを引き立てる役割があるからですが、糖分 (砂糖の濃度) と塩を関係は、
分量配合別でグラフ化できるほど詳しく解明されていないようです。
・一般的に砂糖の濃度が高い程、甘さを引き立てる塩は少ないめで良いとか。
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・砂糖の濃度が60%を超えると、塩を加えても甘く感じなくなるそうです。
・糖と言っても、ショ糖、ブドウ糖、果糖などの組合せで 糖の種類が変わるようです。
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