【 Page Contents 】
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台湾で話題 『宮原眼科』のボリュームたっぷりのアイススイーツ
ト ル コ に画像追加。 シンガポール に画像追加
マレーシア 屋台のかき氷
台湾 台北の色んな種類の かき氷。雪片氷、泡泡氷、米苔目。
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【 アジア各国 】
中国やインドだけではなく、東南アジア諸国の発展も目覚ましく、各国の首都では東京や大阪の都心と変わらないほど
高層ビル群がそびえています。経済発展が発展するにつれ、アイスの消費量も伸びていきます。
特にタイやインドネシアの大都市では、日本の地方都市以上にアイス文化が開花しているようです。
台湾も含め、この地域は昔から、贅沢な かき氷文化が普通の文化。日本のかき氷が最もシンプルだけど安っぽい。
【アジアのかき氷】
中国 パオビン 台湾 ツォービン 韓国 ピンス ベトナム タッチェー シンガポール ボボチャチャ マレーシア アイスカチャン
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【 台湾 】 Taiwan
中国福建省と台湾海峡をへだてて東方200キロメートルにある島。台湾本島・澎湖列島および他の付属島から成る。
総面積3万6000平方キロメートル。明末・清初、鄭成功がオランダ植民者を追い出して中国領となったが、日清戦争の結果
1895年日本の植民地となり、インフラや教育が発展。1945年日本の敗戦によって中国に復帰し、49年国民党政権がここに
移った。人口2288万(2006)。中華民国国民政府の台湾の首都は、台北で人口264万(1999)。
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台湾に世界初のバービー(人形)カフェオープン
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2005年?頃にオープンし、話題になったトイレ・レストランのアイス
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台湾人も、自分たちの味覚に自信を持ち、グルメを
自認する国民性だそうです。
フルーツも豊富。かき氷もフルーツなどが入った非常に
ゼイタクな物。ツォービンなどというそうです。
そもそも、外食は日常なので、屋台もたくさん
あります。
アイス専門店は、コールドストーン、ハーゲンダッツ、
サーティーワンなど一通りあるようです。
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タロイモ(里芋)のアイス
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ドイツ系? アイスクリーム店
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ハーゲンダッツ
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≪ 台湾で話題のアイス ≫ テレビ大阪 剛力彩芽が良く世界のニッポン偉人紀行 ~台湾編~ 15.12.29 放送
ジブリアニメ『千と千尋の神隠し』のモデルになった場所としても有名な観光地、台北の九份は約100年前に作られた
石段や路地は当時のまま。たくさんの屋台風店舗があります。
春巻きの上に、ピーナッツ飴 (ピーナッツプラリネ) の塊を専用カンナで細かく削り、その上にタロイモ・あずき・パインが
入ったアイスクリームを乗せて包んだ『ピーナッツ巻のアイスクリーム』の店があります。
2010年にオープンしたスイーツ・ショップ『宮原眼科』。現在、台湾では日本統治時代の古い建物を再利用するのが
流行っており、この店は1927年に宮原武熊という日本人医師が開いた眼科の跡、数十年間廃墟だった建物を改装したもの。
フルーツのアイス18種類・チョコアイス18種類など約60種類のアイス、ケーキ類やチョコ、月餅・花餅なども販売。
大きなアイスクリームカップは300元 (日本円換算1200円ですが、台湾の物価は日本の1/4~1/3なので、かなり高価)。
カップに入るだけ、好きなスイーツは乗せ放題。
マンゴーかき氷の盛合せは450元 (約1800円) でこちらもマンゴーの果肉などボリュームたっぷり。
NHK Eテレ グレーテルのかまど 『台湾ガールのかき氷』 13.07.13 放送 など より
台北には、かき氷店が非常にたくさんあり、日常に食べる物のようです。
日本統治時代(1845~1945年)の日本文化の影響を多く受け継いでいます。
大正時代(1912~1926年)日本でもアイスキャンデーの販売が開始されますが、日本から台湾へもすぐに伝わり人気を博します。
台湾のかき氷の歴史は100年弱らしいので、日本から伝わった可能性が高いでしょう。
また当時、最新の製糖工場を建設したり、樟脳や稲作の奨励をしたのも日本です。(日本のアイスの歴史2のページなどを参照)
≪ 毎日1時間の行列が絶えない台北の有名店 ≫
台湾で人気が高いのがマンゴー(台湾産のマンゴーは品質が非常に高いです)。氷自体にマンゴーなどの味が付いており、
果肉+マンゴーソースマンゴーのアイス添え。
次の写真はミルクティー味のかき氷で、温かいタピオカ(黒い大粒タピオカ)と共に食べるのがこの店では通だとか。
右端のはシークヮーサーのかき氷。
≪ 台北で最も古いと言われる かき氷店 ≫
この店は1920年創業。日本のようなシロップだけだった台湾のかき氷はドライフルーツを乗せるようになり、どんどん進化して
現在のような具だくさんのかき氷になったとか。
豊富なトッピングの中から自分で好きな物を選びトッピングしてもらうスタイル。「八」は台湾でも縁起の良い数字なので、
8つの具を乗せる八宝氷(バーバオピン)が最も人気だそうです。
豆類や穀類が多いので、食欲の無い時にも食事代わりに食べられるようです。
≪ 雪片氷 ≫
台湾は多くの屋台が出る夜市が有名ですが、台北で最も賑やかな士林夜市の中にある人気のかき氷店には雪片氷という
のがあります。
20年ほど前、台湾で初めて氷にミルク味をつけたかき氷を考案した店で、長時間かけ固く凍らせた味付氷を専用の機械で削り、
お皿を回しながら氷を受ける事で、特有の形と食感になるそうです。写真はピーナッツ味と抹茶味のも雪片氷。
≪ 泡泡氷 ≫
屋台で売られている泡泡氷は、フルーツなどのシロップ(左はパッションフルーツ、真ん中はイチゴ?、右のはタロイモ味)
をボールに入れ、そこに直接削った氷を入れながら、手早く混ぜるだけで完成。
シャーベットとスムージーの中間の様な食感。
≪ 米苔目 ≫
米粉から作るうどんの様な麺が入ったかき氷で、昔から農作業の合い間に食べられていた台湾人にとっては懐かしい味の
食べ物だそうです。
迪化街にある呻二嘴という店は、60年前に地方から出てきた夫婦が屋台で始め、現在は孫たちが店を切り盛りする家族経営。
映った背景の価格表では、米苔目は40~45元(1元=約3円:13年4月現在)のようです。
作り置きをすると味が落ちるので、台湾の在来米にこだわり、毎朝5時から米粒から麺を造っているそうです。
米粉にした後、水を加えて混ぜながら火にかけて水分を飛ばしているようです。程よく固まる状態になると沸かした湯の上に
置いた穴の空いた器具に押しつけます。すると麺状に仕上がります。 団子を麺の形に伸ばしたような物でしょうか?
麺だけでなく、くず餅のような透明な物を加え、かき氷を被せ、黒砂糖+赤砂糖のシロップで頂くようです。
※ NHKの番組では、宣伝効果に繋がる為、店名や価格などは出来るだけ映さないようにしているようです。
マンゴーのかき氷は、マンゴー、牛乳、練乳(コンデンスミルク)と後はソース用に砂糖、レモン果汁があれば
ご家庭でも作れるようです。
詳しいレシピは番組のHPで公開しています。(番組内ではレシピは非公開)
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【 中華人民共和国 】 China
中華民国国民党政権を革命によって倒し、1949年10月1日、中国に成立した共和国。中国共産党の指導のもとに、全国人民代表
大会を国家権力の最高機関とする。社会主義体制を標榜しつつ、70年代末から経済改革・対外開放を推進、近年発展が著しい。
面積約960万平方キロメートル。人口12億9600万(2004)。首都北京。
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北京には、近年 ハーゲンダッツ、ディリークイーン、バスキンロビンス(サーティーワン)などの有名チェーン店が
進出しています。
【中国の大手メーカーの「蒙牛」 不衛生な工場内の様子】
【中国食品添加物乱用でコストダウン】 http://www.youtube.com/watch?v=UtrKBSDI-uk
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【 大韓民国 】 Republic of Korea
1948年8月15日、朝鮮半島の38度線以南およびその属島に独立を宣言し成立した国。初代大統領 李承晩。
大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国とが、第二次大戦後の米国・ソ連の対立を背景として、1950年6月25日衝突し、
それぞれアメリカ軍を主体とする国連軍と中国人民義勇軍の支援のもとに国際紛争にまで発展した戦争。53年7月休戦。
面積9万9000平方キロメートル。人口4808万(2004)。首都ソウル。
李承晩ライン
李承晩が1952年に発した海洋主権宣言において設定された漁船立入禁止線。済州島付近から対馬海峡に
わたる漁場での日本の漁船の操業が禁止された。65年日韓漁業協定の成立とともに撤廃。
戦後のどさくさ時、韓国による日本の竹島への実行支配がなされる。
この時、多くの日本人の漁業関係者が竹島付近で殺害されています。
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韓国伝統の酒 トンスル 韓国の食事情 韓国の水道水は絶対に飲んではダメな理由
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韓国でも「アイスクリーム」と発音するようです。
左3枚は、1970年に韓国初のコーン・アイス 「ブラボーコーン」が発売になった。現在も販売されているロングセラーだそうです。
金色のカップのトゥゲドー Together 韓国で国内初の、生乳で製造された高級アイスクリーム?らしいですが、
カップには「SINCE 1974」と印刷されていますが、さて?
世界中から「捏造国家」って思われているようですし、こんな些細な事でも疑ってしまいます。
【 韓国のアイス・チェーン店 韓国ロッテの Natuur 】
韓国のかき氷 「パッピンス」 。「パッ」=「小豆」、「ピンス」=「かき氷」の事。 特有のぐちゃ混ぜ文化で食べます。
2011年3月にニュース記事になった内容より。韓国人のブロガー達が日本と比べたアイスの感想を書かれている事が取り上げられていました。
日本のアイスクリームは、好奇心をそそる「味も種類も豊富」
日本はファッションもアイスも新製品の入れ替わりが早い。韓国のアイスは味も種類も少ない。
「雪見だいふく」を絶賛しているブロガーは、韓国にも抹茶アイスは色々あるが、「スーパーカップ抹茶」レベルの商品は韓国には無いので、また食べたい。
日本全国各地のご当地アイ スが集まる池袋のナムコ・ナンジャタウン『カップアイス博物館』を訪問したブロガーによると、
納豆やうなぎのアイスに衝撃をうけたそうで、ラーメン味と牛タンアイスを食べたが、口に合わず残してしまった。
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【 タイ 】 Thailand
インドシナ半島中央部にある王国。旧称シャム。13世紀以後タイ人の国が起こり、先住のモン人・クメール人などを合わせ、
1782年現ラタナコーシン王朝が成立、1932年立憲君主制。面積51万3000平方キロメートル。人口6020万(1995)首都バンコク。
アジアで日本とタイだけが植民地になった事のない国で、親日国。
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高級アイスクリームもかなり普及しているようです。というより、今ではアジアの中で最も急速にアイス文化が進展している国。
下の段の写真は、抹茶のアイスクリーム。ポピュラーなドリアンのアイスクリームの写真2枚。
2010年3月にはバンコク、大規模ショッピングセンターのセントラルワールドにコールドストーンが上陸、更に年内に
5店舗の出店を目指す。
【 タイ王国の人気店 i berry 】
タイで人気のオリジナルな高級アイスクリームチェーン・アイベリーは、2000年頃に創業。2010年で国内に16店舗、
タイのお洒落スポットには必ずあるそうです。日本には残念ながら、外国系のチェーン店か、○○なチェーン店しか無いのです。
この違いは大きいよ。
150種類を超えるレシピがあり、家族連れや学生で賑わうが、日本人や韓国人も訪れるそうです。
【 タングー・ファン Tongue Fun Ice Cream 】
2008年頃にバンコクにオープンした地元のアイス店。ビールやワサビ味の変わりダネアイスなども発売。
2011年には、トムヤムクンなどの料理に使う鍋に盛り付けたアイスクリーム鍋 (200バーツ)が人気を集めている。
煙はドライアイスで演出。上右端の画像。
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≪ かねもち Kane mochi ≫
2009年、バンコクで開かれた第4回 アイスフェスティバルでは日本企業が出展した「かねもち」が話題に。
親日国のタイでは、多くの日本の企業や文化が取り入れられているようです。
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世界中どこでもそうだけど、特にタイではケチな人は非常に嫌われるそうです。お金のある人は、他人に施しをするのが
当たり前という感覚があるそうです。きっと、ケチな人が少ないと「微笑みの国」なれるのだろう。
ちなみにドイツのボン (西ドイツ時代の首都) 大学の研究では4人に1人の割合でケチ遺伝子を持っているのだそうな。
また、狩猟民族は狩の獲物は保存できないので分け与えるが、農耕民族は腐りにくい穀物は貯蓄できるので、ケチに
なりやすいとか。
まさに貯蓄(英国や米国の2倍の貯蓄率)の好きな日本人はケチである事が科学的にも立証されていますね。
その結果、日本は世界で唯一、長期間デフレが進行して国全体が悪くなるのです。
その貯蓄は投機に回るから、世界的な穀物の高騰に繋がり、(相場の価格品でも) 高いからと言って安い食料ばかりを
購入するので、日本は添加物や遺伝子組み換え食品の消費率が非常に高い国の一つになるのです。
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【 フィリピン 】 Philippines
アジア大陸の東方、ルソン島を主島とし、ミンダナオ・サマル・ネグロス・パナイ・パラワンなど7000余の島々から成る共和国。
マゼランの来航を経て、16世紀以来スペイン領、米西戦争の結果1899年アメリカ領、1946年独立。
面積30万平方キロメートル。人口8266万(2004)。
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首都のマニラは、人口166万人の大都市。上記のようにハーゲンダッツも何店舗か出店しているようで、他にも高級アイス・
ブランドが多く進出しておりアイス専門店の数もたくさんある様子。アイスの文化レベルは非常に高い。
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フィリピンのアイスと言えば、各写真に写っている青紫色のアイス。
この紅山芋 べに やまいも のアイスクリームが定番らしいです。
下左から2枚目の写真の通り、台湾同様、東南アジア各国の かき氷系は、
アイスにフルーツ、ナッツなど非常に豪華です。
このパフェ・タイプのフィリピン流のかき氷風は、「ハロ-ハロ」と呼ばれ、
一説には日本人が始めたとも言われています。
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発展途上国の大都市住民の方が、世界基準では都会人の感覚を有しています。日本の郊外都市住民のアイス価値観の方が
非常に遅れているのです。
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【 シンガポール 】 Singapore
マレー半島の最南端の島。その属島と共に構成する共和国。1819年イギリス植民地、1963年イギリスから独立し、
マレーシア連邦の一州になったが、65年に分離独立。住民の約4分の3が華人。国民一人当たりのGDPは世界一。
先進の都市国家、面積618平方キロメートル。人口424万(2004)。
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国民全員が大都市住民であるシンガポール(梵語で「獅子の都」の意)。モナコ公国に次ぐ、世界2位の人口密度。
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日本のイオンなども入っている巨大ショ
ッピング・センターにある高島屋で
売っている「宝石・餅アイス」
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共働きが多く、ほとんどの家庭で外国人(フィリピン人が多い) のメイドを雇っており、メイド税というものがあるそうです。
日本とほぼ同じくらいの物価だそうです。
都会ではアイスクリームが多彩。パンなどにアイスを挟んで食べるのもポピュラーな様子。
色んなアイスメーカーも進出している世界有数の大都会です。
毎日放送 知っとこ ! 『世界の朝ごはん 「シンガポール」』 14.01.18 放送
四角にカットしたアイスをカラフルな食パンで挟んだアイスサンドイッチ 1シンガポールドル (約80円)
チャイナタウンにある味香円 Mei Heoung Yuen という店のマンゴー・ストロベリー・スノーアイスという「かき氷」
(6シンガポールドル) が、話題だそうです。
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【 マレーシア 】 Malaysia
マレー半島南部とボルネオ(カリマンタン)島北部から成る国。1963年マラヤ連邦・シンガポールおよびサバ・サラワクが合併して建国。
65年シンガポールが分離・独立。立憲君主制。マレー人と華人が人口の大部分を占める。
面積33万平方キロメートル。人口2558万(2004)。首都クアラ‐ルンプール。
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毎日放送 知っとこ ! 『世界の朝ごはん マレーシア クチン』 13.07.13 放送 より
ボルネオ島の観光地クチン。クチンとはマレーシア語で「猫」の事で、昔この街に猫がたくさんいた事から。
猫博物館があって、我々世代には懐かしい「なめネコ」など日本も含め世界の猫グッズが展示されているそうです。
この街の最大の観光は野生のオラウータンが間近で見れる事。
街の屋台で売られいてるかき氷は、おじさんがカンナ台に氷を乗せて削ったものをカップに入れて素手で押し固める。
竹串を刺して、また氷を削って押し固め、2種類のシロップをかけて完成。2リンギット(約60円)
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【 インドネシア 】 Indonesia
(ネシアは島の意)西南太平洋にある共和国。スマトラ・ジャワ・ボルネオ(カリマンタン)・セレベス(スラウェシ)・ティモール
(西部)・ニューギニア(西部)の諸島および その付近の約1万8000もの島々から成る。1602年からオランダの植民地。
1949年独立。
住民の約90パーセントはイスラム教を信仰。首都ジャカルタ。面積190万4000平方キロメートル。人口2億1708万(2004)。
公用語はマレー語だが、独立に伴いインドネシア語と、言いかえる。
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未開の少数民族などの発見があったとしても、驚く事のない後進国。というイメージを持っている日本人も多いかも知れない
けれど、首都ジャカルタ近郊の都市生活人口は2200万人。
ASEANの事務局があったり、東京都と姉妹都市関係を結んでいたりして、実は世界有数の大都市である。
特に90年代からの発展は目覚ましい。子供が多く、国民の平均年齢は20代とかなり若い、これからの国。
2009年のGDPは日本の1/10程度だけど、アイスクリーム文化では、日本の地方都市以上に豊かなようです。
アイスクリームは高所得者の嗜好品であったが、90年代の生活水準の向上により、90年500万リットル→ 95年1400万リットルと、
アイスクリーム類の消費量は年で2.8倍に。アイス生産量は92年36.7万トン→ 94年786万トンと、3年で20倍になり、
ブルネイ、マレーシア、シンガポールなど東南アジア各国へ輸出しているほどのアイスクリーム大国になりつつあるようです。
40近くあるアイス工場の多くはジャワ島にあるそうです。
最大手はユニリーバ・インドネシア社。他に上の写真のように、世界で有名なアイスチェーンも多く進出しています。
ピサゴレン PISANG GORENG エスクリーム ES KREAM インドネシア語でアイスクリームはES KREAM。
餅アイス
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ピサ = バナナ / ゴレン = 焼く、揚げる。
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ES とは 氷や冷たい物などの意味で、
東南アジア各国は、かき氷も贅沢な内容の
ものが多いようです。
かき氷はエス・チャンプル(混ぜる)と言う
そうです。
ココナッツやフルーツ、白玉などが入った
ものなど、色々あります。
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≪ エス・サラン・ブルン ≫ (es sarang burung [ツバメの巣入りかき氷]) サラン・ブルンはツバメの巣の意味。
海ツバメは断崖絶壁にしか巣を作らず、それを獲ることは命がけでしたが、現在は海沿いの廃マンションなどに
巣を作らせる事に成功し、入手は非常に楽になったようです。
でも、上の写真のように手作業でゴミや汚れを丁寧に取り除かなければならないので、非常に高価な食材として
知られていますね。
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【 インド 】 India
1947年英国より独立、50年共和制。農畜産を主とするが、地下資源に恵まれ工業も発達。民族・言語・宗教構成は複雑。
ヒンドゥー教を主とし、公用語はヒンディー語、英語はこれに準ずる。
面積328万7000平方キロメートル(中国・パキスタンとの係争地を含む)。
人口10億8560万(2004)。首都ニューデリー。新興国。
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≪ 伝統のアイス クルフィー ≫ インドのアイスは Kulfi クルフィーと呼ばれています。
上の右端の写真は、壺の中にアイスの入った金属筒を入れ、周りに氷と塩を詰める。
2人で壺を前後に揺らしながら、冷やしている様子。
壺は、マトカ Matka と呼ばれる土器ポット。下の金属容器は、1人分ずつ固めるクルフィーの専用容器。
このクルフィー起源は、隣国のアフガニスタン (中東) や、サマルカンド (ウズベキスタンの古都) にあったそうで、
インドのムガール帝国が最も栄えた三代目のアクバル大帝 (1542-1605年) 時代に、北インドのデリーあたりで
進化したアイスのようです。
アフガニスタンの現在の首都であるカブールの雪山から氷を調達、原料は牛乳を煮詰め、ピスタチオとサフランを
使用した単純な凍結式アイスだったようです。卵は使用しません。
アーモンドやカルダモンを使うクルフィーは、当時からあったかも知れません。
(濃厚な生クリームも使用していた。と書いてあるサイトもありますが、世界の歴史を見ても、16世紀に生クリームを
使用する事は通常、考えられません。)
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イギリスのウォールズが進出している。まだアイスキャンデー系が主流なようです。最も高級アイスの普及が遅れている
国の一つ。
ムガール帝国 (Mughal Empire 1526~1858)インドにおける最後のイスラム帝国。ティムールの子孫バーブルが
北インドを攻略して建国。
その孫アクバルはアグラに都し、帝国の基礎を固めた。18世紀初めまでが全盛で、以後分裂状態となった。
セポイの反乱を理由に、1858年イギリスにより最後の皇帝が退位させられ、滅亡。
原材料で、日本のラクトアイスやアイスキャンデーなどと比べると、この昔ながらのクルフィーの方が、ちゃんと牛乳を
使用していますから美味しいはずです。
最新の機械や工場で作り、きれいに印刷されたカップに入れ、お金をかけた店舗で売っていても、食べ物の本質は食材に
あり !! 食べるロケーションや、誰と食べるか。なども非常に重要ではありますが ・・・本質(食材の品質など)を忘れて
しまっては、いけません。
人工添加物&香料、着色料に頼らず、自然の素材を使っている事を考えると、日本より豊かでゼイタクなアイス文化。
と、言えるかも。
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【 中・南米 】
国によって、高級アイスの普及率は大きく違います。
アルゼンチンなんかは、イタリア移民が多かった為、世界でもアイスレベルの高い国。
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【 キューバ 】 Cuba
カリブ海、西インド諸島中最大の島。キューバ島を中心とする共和国。
1898年の米西戦争の結果、1902年スペインから独立するが、アメリカ合衆国に従属。
59年フィデル=カストロを指導者とする革命が起こってバティスタ政権を倒し、61年には社会主義体制を宣言。
主要産業はサトウキビとタバコ。面積11万1000平方キロメートル。人口1124万(2004)。首都ハバナ。
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キューバで最も有名なのが、コッペリアCoppelia というアイスクリーム店で、1994年に発表され、アカデミー賞に
ノミネートもされた「苺とチョコレート」という映画の舞台になった店。
ハバナ・リブレの筋向いの公園にある本店には、大通り沿いにいつも地元民の行列が出来ているほどで、
「美味しい」と評判。各都市にチェーンがある人気店だそうです。
外国人観光客には公園に入ってすぐに専用の店があり、
高めの価格設定ですが、行列せずに食べられるそうです。
下の左は、カストロ議長がアイスを食べているモノクロ写真。
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コッペリア以外にもアイス専門店がいくつかあって、地元のキューバ人は1時間の行列をして買わなくては
いけないのだそうです。
外国人は、コッペリアと同様に倍以上の価格を出せば、並ばずに買えるそうです。
【CIA (アメリカ中央情報局 Central Intelligence Agency )が、カストロ議長の毒殺計画 】
カストロ議長の好物はアイスクリーム。議長の行きつけのレストラン店員を買収し、アイスクリームに毒を混入し暗殺する
計画をたてた。しかし、毒薬入りのカプセルも冷凍庫で保存していた為、カプセルのフタが凍りつき、毒薬をアイスに振り
かけられず失敗に終わった。そうです。
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【 メキシコ 】 Mexico
米国南部に接する合衆国。14世紀からアステカ文明が繁栄したが、1521年スペインに征服された。
1821年独立。鉱産物に富み、工業・農業を主産業とする。面積196万平方キロメートル。人口1億535万(2004)。
住民は主にメスティーソと先住民で、言語はスペイン語。首都メキシコ‐シティー。
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高級アイスの普及は少ないが、地方には変わった味のアイスがある。歴史ページ参照。
メキシコには中南米で唯一、ソフトクリーム系ファスト・フードのデイリー・クイーンの店舗があります。
時間のある時に、もう少し詳しく調べてみる必要がありそうです。
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【 チリ 】 Chile
南米南西部、アンデス山脈と太平洋に挟まれた東西の幅が狭く、南北に細長い共和国。1818年スペインから独立。
住民の多くはメスティーソとヨーロッパ系で、言語はスペイン語。面積75万6000平方キロメートル。人口1609万(2004)。
首都サンチアゴ。
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南米の中でも遅れた発展途上国。調べてもアイスの情報は少ない。
写真右はアボカドのアイス。 ちょっと調べた感じで言うと、高級アイスはあまり普及していないようです。
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【 アルゼンチン 】 Argentine
南米南東部の共和国。1816年スペインから独立。西はアンデス山脈の分水嶺から東は大西洋とブラジル高原の一端に及ぶ
チリと同じく南北に長いが、東西も広い。面積278万平方キロメートル。人口3823万(2004)。
住民はヨーロッパ系が多く、言語はスペイン語。首都ブエノス‐アイレス。新興国。
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「世界最高のアイスがある」と宣伝するブエノス・アイレス Buenos-Aires 市の色んなアイスSHOP
首都ブエノス・アイレスは人口303万人、近郊を含むと1307
万人で、世界11位の大都市。
南米のパリとも呼ばれる観光に力を入れた美しい都市。
19世紀(1800年代)、スペインだけでなく、イタリア人も多く
移民した為、ジェラート系を中心にアイス文化が非常に
発達した大都市です。
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【 ブラジル 】 Brazil
南米東部の連邦共和国。もとポルトガル領、1822年独立、89年共和国。面積854万平方キロメートル。人口1億8159万(2004)。
鉄鉱石・コーヒー・綿花・砂糖などを生産し、牧畜も盛んで、工業化も進展。南米ではポルトガル語を使用する唯一の国。
典型的な多民族社会で、各国からの移民が多く、日系人約140万。首都ブラジリア。新興国。
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上記の店は1931年からあるようなので、かなり昔からアイスクリーム文化が根付いている様子。
先進国ではあまり見られないネスレの基本ブランド「ネッスル」でアイスが発売されています。
お店らしき所でサルもアイスを食べる。サンバなど、おおらかな明るい感じの国民性が魅力のラテン系国。
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【 アラブ・イスラム圏 】
トルコだけではなく、イラン (旧ペルシャ)も、エジプトも古代から栄えた国々。
シルクロードの途中あって、かなり古くから氷を食用にしてきた地域。
インドと同様、トルコのドンドルマ、イランではバスタニと、昔ながらアイスも残っています。
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【 トルコ 】 Turco
小アジア半島と、バルカン半島の南東端とにまたがる共和国。アジアとヨーロッパの文化が混じる地域。
オスマン帝国の中心として栄えたが、第一次大戦に敗北後ケマル=パシャの指導する民族運動が興って帝政を廃し、
イギリス・ギリシア・フランスなどの侵入軍を撃破、1923年共和制を宣言し、ローザンヌ条約で現国土を確保。
国民はイスラムを信奉。面積77万5000平方キロメートル、人口7115万(2004)。首都アンカラ。
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ヨーグルト消費大国 トルコには乾燥ヨーグルトなどあります。
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≪ トルコの伝統のアイス ドンドルマ ≫
日本でも長~く、伸~びる で、有名なトルコ風アイスは、正確には ドンドゥルマと言います。Dondurma は、
トルコ語で「凍らせたもの」という意味。
この餅のように伸びるのは、サレップ Sahlep という トルコのアフル山に自生するラン科の植物 (左の写真) たちの球根の
デンプンを 乾燥させたもの。
トルコはヨーロッパ各国に比べて、南に位置する国なので、溶けにくく工夫したアイスでもあります。
専門の職人さんしか作れないらしいです。
冬場の温かい飲み物で、サレップというのがあって、牛乳に砂糖とサレップを加え(上の金色機械はサレップ用) シナモンを
振りかけるものです。が、アイスになった。
残ったサレップ(飲み物の)を雪の中に入れて保存していたところ、サレップが凍って粘りが出ていた。
食べてみると美味しかった。という事らしいです。
ドンドルマの原形 マラス(マラシュ)・ドンドゥルマ ドンドルマを作る機械のようです。下の写真を見ると、使い方が分からなくなりますね。
ドンドゥルマの起源は、1920年代の初期頃のようです。南東部のカハラマンマラシュという所が本場だそうで、
左端の写真がマラス・アイスクリームというものです。このMaras Dondurmasi は、低空気含有量で、スプーンですくえない程
固く、ナイフ&フォークを使用して食べるそうです。写真、中央~右は全自動ドンドゥルマ製造機のようです。
昔は塩を加えた氷の上に容器を置いて冷やし、2本の棒で水飴を練るように、かき混ぜて作っていたようです。
(昔、TVで見た記憶があります)
本場のドンドゥルマは、山羊乳で作る事が普通らしいです。日本では山羊乳でアイスを作るには特別な許可が必要なので、
牛乳で代用しているはずです。
トルコは西洋スタイルのアイスクリームSHOPというのは、まだまだ少ないないようです。アイス店といえばドンドゥルマの
屋台ぽいお店。
もちろん普通のアイスも市販されており、外資系では米国のベン&ジェリーや英国のウォールズなどユニリーバ・グループの
企業の製品が目立つようです。
毎日放送ちちんぷいぷい 『ロザンの道案内しよッ ! 「トルコから来たパイロット&CAと新梅田食堂街へ」』 14.03.25 放送
トルコアイスの発祥の地は南部のカフラマンマラシュ。そこの街の名前から「マラシュ」と呼ばれているそうです。
※ ちなみに、下の画像の街は大阪梅田です。
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【 イラン 】 Iran
西南アジア、カスピ海の南に位置するイスラム共和国。旧称ペルシア。1935年改称。79年までは王制。砂漠・荒地が多い。
世界屈指の産油国。人口6748万(2004)。首都テヘラン。
住民の大半はペルシア人でイスラム教シーア派を信じ、公用語は現代ペルシア語。面積163万3000平方キロメートル。
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首都テヘランではジュース・スタンドと併設されたアイス屋が多くあるそうです。テヘランの目抜き通りヴァリー・アスルには、
多くのアイスショップが軒を連ね、連日夕方ともなると、仕事や学校帰りと思われる人々で賑わっており、イラン人は
いい歳をしたおじさんに至るまでアイスが大好きで、髭もじゃのおじさんが、道路にしゃがみこんで長~いソフトクリームに
かぶりついている姿をしばしば目にする。そうです。
外資企業の制限をしているそうですが、テヘランには米国のサーティーワンが数店あるそうです。
偽サーティーワンもあるそうです。
右の2枚の写真は米国のオバマ大統領が、イランを訪れた際にアイスクリームSHOPに立ち寄った時の写真。
アイス好きのオバマさんは、国内外問わず、色んな所でアイスを食べているようです。(日本でも抹茶アイスを食べて話題になりました。)
≪ イランの伝統のアイス バスタニ ≫
イランにアイスクリームを初めて伝えたとされるのは、フランスにたびたび渡った、カジャール朝(1796~1925年)の
4代国王ナセレディーン。
パーレビ朝(1925~79年)時代に、アクバル・マシュティという人が、現在のイランの伝統アイス「バスタニ BASTANI
(バスタニーイェ・ソンナティー)」のスタイルを確立。
バスタニはペルシャ語で「凍らせたもの」 の意。新鮮な牛乳を使って作られたアイスに、イランの名産品ローズウォーター
(バラの花を煮てつくるバラ水)で風味付けし、イランが生産量で世界一のサフランとピスタチオも使用する「イランの誇り」を
詰め込んだアイスクリーム。この高級素材たちを使ったバスタニが最も人気だとか。
トルコアイスに似ている。と言うと、負けず嫌いのイラン人は「あれはバスタニを真似しただけ」と口をそろえる。らしいです。
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リーマンショックまではバブルに沸いて『世界一の金持ち国』ともいわれた
UAEのドバイ首長国。
外資系のアイスチェーンが多く進出しているようです。
ホテルなんかでは、色々と工夫をこらしたリッチな感じのアイスの演出が
あったようです。
コールドストーンが、2007年にアラブ圏の第一号店を出店。
すご技を見せる店員さんたち。 Video This Is How They Serve Ice Cream In Dubai!
http://youtu.be/WqBr8qWTxP8
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【 エジプト 】 Egypt
アフリカ北東部にある共和国。約5000年前に統一国家を形成、古代文明の発祥地で、ピラミッドなどの遺跡が多い。
13世紀以後、イスラム世界の文化的中心。1882年イギリスに占領されたが、独立運動が盛んで、1922年立憲王国。
52年革命の結果、共和国。58~61年、シリアとアラブ連合共和国を形成。71年エジプト‐アラブ共和国と改称。住民の大多数は
イスラム教徒で、コプト教徒も居住。面積100万1000平方キロメートル。人口7122万(2004)。首都カイロ。
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世界有数の歴史国の為、観光客が多いので、米国の高級アイス
クリーム店のコールド・ストーンもあるみたいです。
ソフトクリーム系でも、デイリークイーンが進出しているアフリカで
唯一の国。多彩なアイス文化がある国です。
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【 モロッコ 】 Morocco
アフリカ北西端の王国。1956年フランス領モロッコが独立、スペイン領モロッコをも併合。大部分がアトラス山脈などの高原国。
住民の大多数はイスラム教徒のアラブ人・ベルベル人。面積45万平方キロメートル。人口3054万(2004)。
首都は、ラバトだが、映画の舞台になった港湾都市のカサブランカの方が世界的に有名。
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モロッコと言えば、日本がタコを輸入している国。日本のマダコに
よく似た品質のタコが獲れるそうです。
中東のアラブの産油国に比べると、貧しい国なので、アイス文化は
進んでいないようですが、右側3枚の写真はRabat という店。
モロッコでは数少ない高級なアイスを売る店らしく、御覧のとおり
超人気のようです。
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